
包むという意味には「まごころを込める」という精神が、伝承されています。その習慣を裏付けるものとして在る、手の込んだ美しい祝儀袋。趣のある和紙や洋紙を使い、おめでたい鶴のモチーフをアレンジした手作りの祝儀袋です。
【1】鶴がのし代わりの祝儀袋(No.11)

略した鶴をのしの代わりに配置したデザインです。
*必要な材料
紙
・26cm角(白系大礼紙)1枚
・5cm角(友禅染め和紙)2枚
*「飾り」の折り方手順
01

02 下の方に貼る
*「鶴」の折り方手順
03

04

05

06 中割り折り

07

08

09

10

11できあがり
【2】 一枚の紙で作る鶴の祝儀袋(No.12)

さりげなく折り目のところから鶴が見えます。一枚の紙から折られています。
*必要な材料
紙
・40cm×55cm(白奉書紙)1枚
・40cm×15cm(赤い和紙)1枚
・10cm角(赤い和紙)1枚
*基本の折り方手順
01 あとで斜線部分だけ赤い和紙を重ねる

02 上は中心から1.5cmずらして折り、四角くつぶす下は三角を切り取り、中心から斜めに折る

03

04
*「のし」を折る
05 段折りでのしを折る

06 できあがり
*「鶴」を折る(04の続きから)
05

06 鶴だけに切り込みを入れる

07

08

09

10 鶴につながっている紙を折り筋に沿って7cmくらい切る

11 段折りで鶴を引きこみ、羽をひろげて羽先を角に合わせる

12 和紙を重ねて段折りし、天地を後ろへ折る

13 できあがり
のしが右肩にくるようにして使ってもOK
【3】 鶴と亀の祝儀袋

鶴と亀はめでたさの象徴!こちらの作品はその2つのモチーフを折り出します!
*必要な材料
紙 24cm×34cm(和紙)1枚
*基本の作り方手順
01

02 もう一度半分に折って折り筋をつけ、角を三角に折って折り筋をつけてひらく

03 折り筋に沿って切り込みを入れる
*「鶴」を折る
04

05 中心を三角におこしながら、ひし形にする

06
*「亀」を折る(03の続きから)
04

05

06

07 頭と片方の脇を段折りして内側にたたむ

08 折り戻す

09

10 角と角を合わせるように二つ折り

11

12 できあがり(横にして使ってもOK)
本「鶴の折り紙 総集編」の紹介
ご紹介した『鶴デザインの祝儀袋3種類』のレシピを掲載している本はこちらです。

誰でも一度は折ったことがある折り鶴のいろいろな作品と作り方を紹介。千羽鶴を皮切りに、実用的なはし袋、はし置き、箱や器、暖簾、ランプシェードなど多彩な鶴が登場。江戸時代から伝わる連鶴も12点掲載する。
折り紙のレシピをもっと見たい方におすすめ!
『鶴デザインの祝儀袋3種類』のレシピに興味のある方にぜひおすすめしたい、折り紙に関する本をご紹介します。