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花づくりのコツ「切り戻し・植え替え・さし芽」を詳しく解説!

  • 2021年8月11日
  • NUKUMORE

園芸に必要な基本情報を解説します。育てた花が咲き終わったら、抜いておしまい、ではあまりにももったいない!切り戻しや植え替え、さし芽や株分けで大好きな株をふやしたりと、花づくりの楽しみはまだまだたくさんあります。

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切り戻し

切り戻しとは、新しい元気な芽や葉を伸ばすために、伸びすぎた枝などを切り詰めること。
まだ花がついていても、思い切りよく切ることがポイントです。

*切り戻しの基本

01 生育おう盛で草姿が乱れたラベンダー。 bm1458_p20_flow_2_1628036506 02 芽を残しながら、株の半分くらいまで切り戻す。 bm1458_p20_flow_3_1628036516 03 切り戻したところ。効果のゆっくり現れる緩効性肥料を追肥する。 bm1458_p20_flow_4_1628036526 04 切り戻した枝のわきから新しい芽が出て、ぐんぐん伸びてくる。 bm1458_p20_flow_5_1628036536 05 茎を切るとき、つぼみがつく新芽を残してそのすぐ上で切ると、わき芽が伸びてまた新しい花を咲かせる。 bm1458_p20_flow_6_1628036558

*1/3~1/2を目安に、わき芽の上で切る

生長しすぎてスペースからはみ出したり、 混んで風通しや日当たりが悪くなる前に切り戻しをしましょう。
切り戻しは、基本的に株の高さの1/3~1/2を目安に、茎を葉と花ごとハサミで切り落とします。充実したわき芽の上で切るとよいでしょう。
切り戻し後は必ず追肥を与えておくと、その後の生育がよくなります。 bm1458_p20_flow_1_1628036694

*開花期間をのばす

よく分岐するバーベナやストック、ペチュニアなどは、切り戻すたびに新しく伸びた枝に花芽がつき、花が長い期間楽しめる。 bm1458_p20_flow_7_1628036729

*花を2度楽しむ

基本的に1シーズンだけ花を咲かせるような花でも、早めに切り戻して追肥を与えておくと、再びつぼみをつけて2番花が楽しめる。 bm1458_p20_flow_8_1628036762

*冬越しをする

01 戸外で冬越しをする場合、少しでも霜や寒さに当たる面積を減らすために、一番下についていた葉の位置で切り戻す。 bm1458_p20_flow_9_1628036800 02 すべてを切り戻したころ。一見枯れてしまったようにも見えるが、春にはまた新芽を出して花を咲かせる。 bm1458_p20_flow_10_1628036821 ■切り戻しをするとよい植物
アジサイ、アメリカンブルー、アリッサム、インパチェンス、カランコエ、キク、キンギョソウ、クレマチス、コスモス、サルビア、ジニア、ゼラニウム、トレニア、ナスタチウム、ナデシコ、バーベナ、ハイビスカス、バラ、ブラキカム、ベゴニア、ペチュニア、ポーチュラカ、マーガレット、ラベンダー、ランタナなど

植え替え

鉢植えの宿根草や花木を長く楽しむためには、鉢の中でいっぱいになった根を整理し、新しい土に植え直してやる作業が必要です。

*植え替えの目安

鉢植えの植物が大きくなりすぎた場合や、長い期間同じ容器で育てている場合は植え替えが必要です。宿根草や花木は何年も生育しますが、1~2年同じ鉢で育てていると、根が容器スペースいっぱいに広がり、生育が妨げられてしまいます。
必ず新しい土と元肥を用意し、同じ鉢を使う場合は、よく洗ってから植え替えましょう。
植え方は、植えつけのプロセスと同様です。

*植え替えの方法

張りすぎた根を整理して、茎、葉、枝のバランスも整えます。
株を大きく育てたい場合はひと回り大きな鉢に植え替え、同じくらいの大きさに保ちたい場合は、同じ大きさの鉢に植え替えます。 01 鉢いっぱいに株が広がったスパティフィラム。 bm1458_p20_flow_11_1628037089 02 鉢底を見ると、穴から根がはみ出している。 bm1458_p20_flow_12_1628037101 03 株をとり出す。根が張って鉢から引き抜けない場合は、鉢を割ってとり出す。 bm1458_p20_flow_13_1628037118 04 根がびっしり詰まって呼吸できない状態。 bm1458_p20_flow_14_1628037134 05 枯れた葉や傷んだ茎はとり除き、根もほぐして半分くらいの長さにカットして、新しい鉢、土で植え替える。 bm1458_p20_flow_15_1628037147

さし芽・さし木

生長期の植物の茎や葉、枝先などの部分を切りとり、土にさして発根させ、新しい株を作る方法。草花の場合を「さし芽」、花木の場合を「さし木」といいます。 bm1458_p20_map_1_1628037830

*さし芽(木)の方法

同じ苗を一度にたくさんふやすときに最適な方法で、摘芯や切り戻しなどで切りとった若芽や枝をさし穂として利用することもできます。
多くの場合、さし芽(木)の適期は気温15~25℃のころ。
よく切れるナイフやはさみを使うことがポイントです。 01 勢いがよく、傷んでいない若い枝を切りとる。下半分の葉を摘みとり、節が残るように何本かに切り分け、さし穂を作る。 bm1458_p20_flow_16_1628037736 02 水分を吸収する面が広くなるよう、節の下で切り口を斜めに切りなおす。長さを7cm前後にすると扱いがラク。 bm1458_p20_flow_17_1628037752 03 必要に応じて30分ほど水あげをし、発根を促す発根剤を切り口につける(なければ、そのままさしてもOK) bm1458_p20_flow_18_1628037770 04 さし芽用の清潔な土を容器に入れて湿らせ、切り口を傷めないようにあらかじめ割りばしなどで穴をあけてさし穂をさす。乾燥しないように注意して、風の当たらない半日陰で管理する。 bm1458_p20_flow_19_1628037788 05 通常2~3週間で発根。手で軽く揺さぶってみて、手応えがあれば発根している。根を傷めないようにていねいに掘り出し、ポットや鉢に植え替えて育てる。 bm1458_p20_flow_20_1628037802 ★ミニ知識「水あげ」
さし穂は水あげし、水分を吸収させてから土にさすのが一般的ですが、ゼラニウムなど腐りやすいものは、切り口を乾かしてからさす場合もあります。
また、ハイビスカスなど、切り口から白い粘性の樹液を出すものは、よく水で洗い流してから長めに水あげします。 bm1458_p20_map_2_1628037959 水あげ

*ペチュニアのさし芽(木)の方法

若い茎を上葉2~3枚残して下葉をとり除き、7cm前後のさし穂をつくり、水あげする。 bm1458_p20_flow_21_1628038041

*マーガレットのさし芽(木)の方法

つぼみのない茎を上葉3~4枚残して下葉をとり除き、7cm前後のさし穂をつくり、水あげする。 bm1458_p20_flow_22_1628038144

*バジルのさし芽(木)の方法

花芽のない若い枝を上葉4~5枚残して下葉をとり除き、7cm前後のさし穂をつくり、水あげする。 bm1458_p20_flow_23_1628038166

*かんたんにさし芽(木)でふやせる植物

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