長門市日置上に雑貨とソフトクリームの店「yuzuri(ゆずり)」が5月17日、オープンした。(山口宇部経済新聞)
店内の様子
「日置交流プラザ」の向かいに店を構えるのは、結婚を機に長門市へ移住した中野歌織さんと夫の泰敬さん夫妻。自宅の一部を改装し、歌織さんが手がけるオーダーメイド刺繍グッズのブランド「刺繍や utaori」と、同じく移住者のデザイナー・藤田ゆずさんとのコラボブランド「yuzuri」の商品を販売する。
同店のテーマは「たのしい雑貨とソフトクリーム」。開店準備を進める中で、ソフトクリームや委託販売商品の取り扱いが決まり、雑貨とスイーツの両方を楽しめるスポットへと発展した。
提供するソフトクリームは、季節の味を楽しめる「旬ソフト」(400円)や定番の「モーモーソフト」(300円)のほか、カシス、抹茶、チョコレート、コーヒーなどのリキュールをかけた「大人のソフト」(500円)など。ソフトクリームを原料にした「ゆずきちシェイク」(600円)などのドリンクに加え、生ビール(500円)も用意する。
現在の「旬ソフト」には、市内の「虎屋製菓」(仙崎)のいちごソースや、イタリアン「コメラザ」(仙崎)のグレープフルーツソースを使用するなど、地元や近隣の特産品を取り入れている。
店内には、焼き菓子やお茶、ミニチュアの食品サンプルを使ったキーホルダー、ネイルチップなど、県内外の作家による手作りの商品が多数並ぶ。現在も委託販売希望者を募集中で、新たなクリエイターの作品に出会える場としても期待される。また、「サイクリングステーション」の登録も申請中で、自転車で訪れる人も気軽に立ち寄れる店を目指している。
夫の泰敬さんは「オープン直後にもかかわらず、近所の方々がたくさん来てくださり驚いている。ソフトクリームを片手に雑貨を見たり、お客さん同士の交流が生まれる場になればうれしい」と笑顔を見せる。
歌織さんは「今後はキッチンカーを呼んだり、店内でワークショップを開催したりできたらと考えている。日置だけでなく、長門市全体を盛り上げていきたい」と、今後の展開と地域貢献への意欲を語る。
営業時間は11時~17時。不定休。