高校生向けの体験型学習プログラム「eスポーツ&デジタル人材育成講座」のキックオフ会見が5月22日、柳井グランドホテル(柳井市中央2)で開かれた。(周南経済新聞)
eスポーツ&デジタル人材育成講座の様子
主催は柳井グランドホテル。地元企業9社の支援を受けて開講する同講座は、デジタル技術とeスポーツを軸に、山口県内の次世代人材育成を目的とする。対象は県内の高校生と高専生。6月8日に始まり10月までの全6回。午前はAIやプログラミングのデジタル講座、午後は「VALORANT」「フォートナイト」のeスポーツ合同練習会を行う。会場となる同ホテル6階には、40台の高性能ゲーミングPCを備えた専用フロアを設けている。
講師は大島商船高等専門学校の学生が務める。2人の受講生に対し学生講師1人が付く少人数体制で進行し、受講生の学びを支える。地域企業との連携も特徴で、昼食時にはスポンサー企業が5分間のプレゼンテーションを行う。支援企業は、京瀧、トヨタカローラ山口(以上、周南市)、大晃ホールディングス(田布施町)、清和工業、澄川工業(以上、下松市)、サンライン、三新化学工業、さいとう整形外科、カワノ工業(以上、柳井市)の9社。受講生に向けて事業内容やDX・SDGsの取り組みを紹介し、地元就職の可能性を広げる機会を提供する。
柳井グランドホテルの松前俊雄社長は「学校や年齢、学科を越えて、多様な受講生が交流し、得意を生かして成長できる場にしたい。企業と学生がつながる循環をつくり、地域の未来につなげたい」と話す。
大島商船高等専門学校の北風俊哉教授は「学生が教材開発から講座運営まで担う、継続的な教育プログラム。単発ではなく、継続してこそ価値がある」と語る。
初回講座で生成AIの指導を担当する同校情報工学科の成田健志郎さんは「生成AIってこんなことができるんだ、という驚きと自信を体験してほしい」と呼びかける。
定員は各回40人。参加無料。申し込みは柳井グランドホテルのウェブサイトで受け付ける。