藤崎森林公園(習志野市藤崎7)に自生しているノダフジの花が満開となり、現在、見頃を迎えている。(習志野経済新聞)
右巻きの巨大なフジのつる
フジはマメ科のつる植物。日本に自生しているフジは大きく分けるとノダフジとヤマフジの2種類に分類される。見分け方は上から見たときのつるの巻き方と花の房の長さ。ヤマフジはつるが左巻きで、花の房は短く10センチ~20センチ程度で、全ての花がほぼ同時に咲く。ノダフジはつるが右巻きで、花の房は長く20センチ~50センチにもなり、花序の元の方から咲き始める。同園の南東側に自生しているフジは巨大なため右巻きが分かりやすく確認できる。南側には小さな藤棚があり、近くで花の房を観察することもでき、花序の元から順番に花が咲き始めていることも確認できる。
フジのつるの太さは一般的には4ミリ~6ミリ程度。同園のフジは木質化しており、直径10センチ近くにもなっていることから、推定でも樹齢が30年以上だと考えられる。周囲の樹木に絡みついてつるを伸ばしているため、高いところから垂れ下がるように花が咲いている。
フジの花の開花に合わせて公園に足を運び、写真を撮りに来ている近隣住民の人が多く見られた。カメラで藤の花を撮影していた50代男性は「咲いているフジの花と合わせて野鳥の撮影ができればと思って公園に来た。花が満開の間に良い写真が撮れれば」と話していた。
ノダフジの見頃は5月下旬まで。駐車場の利用時間は9時~16時30分。