高島のメタセコイア並木前に4月19日、「メタセコイアと馬の森」(高島市マキノ町)がグランドオープンした。(長浜経済新聞)
うまっしゅホットドッグ
滋賀県を代表する観光スポットであり、年間30万人が訪れる「メタセコイア並木」に隣接する。経営は、引退競走馬の支援活動などを行う「TCC Japan(ティーシーシージャパン)」(栗東市)。
来訪者に「馬の魅力や自然の美しさを五感で感じてほしい」という思いから、約6年前、「人と馬と大地の共生」をテーマにした施設の建設プロジェクトが始まった。昨年3月には同施設の開設費用の一部を募るクラウドファンディングを行い、925人の支援者から1,366万円の支援金を集めた。同年4月27日からプレ営業を行い、今年3月20日には竣工式が執り行われた。
同施設は、 屋上緑化されたランドスケープ一体型の木のぬくもりを感じさせる建築で、敷地内にはメタセコイアの木19本を植栽している。競走馬として活躍してきた引退競走馬が養老余生を過ごせる場所という役割も持ち、引退競走馬やポニーを飼育しているという特徴がある。
馬との触れ合いができる「エサやり」(馬のおやつ1カップ=300円)、「馬さんぽ(乗馬)」(栗畑コース・1,500円/5分~)、「並木馬車」(2,500円/25分)、「厩舎(きゅうしゃ)見学」(1,500円)などの体験メニューを用意する。施設内のカフェでは、馬ふん堆肥から育てた北海道帯広産の小麦を使って作るドッグパンと北海道産ポークのウインナーを使った「うまっしゅホットドッグ」(1,300円)や地元産の朝採れイチゴや安曇川町のアドベリーを使ったスイーツ「季節のシフォンサンド」(850円~)、「コーヒー」(500円)などのドリンクを提供。屋内のカフェスペースだけでなく、馬や景色を眺められるテラスでの飲食もできる。ショップではオリジナルグッズや菓子などの土産物も販売する。
同社の山本高之社長は「動物にも人にも優しい自然豊かな空間で、非日常体験を楽しんでいただければ。引退競走馬の支援活動にも関心を持っていただくきっかけになれば」と話す。
営業時間は10時~17時。水曜定休。