聖徳大学(松戸市岩瀬)の学生たちが4月24日、フリーペーパー「まるま」第7号の完成報告のため取材先の店舗を訪れた。(松戸経済新聞)
「まるま」は2019年に創刊し、年に1回発行している
同紙は「アート×地域×子ども」をテーマに研究する同大学教育学部児童学科の大成ゼミが松戸市観光協会と協力して、松戸駅前の活性化を目的に2019年から年1回発行している。紙名「まるま」は、良いを意味する「丸」と松戸の「ま」を合わせた造語で、「松戸のいいところを学生目線で紹介する」という同紙のコンセプトを表しているという。
大成哲雄教授は「この活動の目的は、大学がある地域を学生たちが知ることから自らの周りにある環境に目を向けること、学生目線で地域に新たな視点を発信すること、人・社会とつながるデザインや写真表現の可能性を探求することが挙げられる。学生たちがその時々で心を動かされたことをテーマに選び、紙面をデザインしている」と話す。
今年3月に発行された第7号の制作に携わったのは、同ゼミの3年生11人。葛西屋呉服店(松戸市本町)、ちょうちん店「八嶋商店」(同)、ドーナツ店「DoughMaker(ドーメーカー)」(東松戸3)、イチジク農園「ファーム根本」(幸田)、こども食堂「KEYAKIDS caffe」(本町)を取材し、その魅力を紹介している。
学生たちは同日、松戸市観光協会、葛西屋呉服店、八嶋商店を訪れ、完成した同紙を手渡した。配布は同大学、松戸市観光協会のほか、取材先の店舗、21世紀の森と広場、松戸市内の公共機関などで行う。
大成教授は「毎回の取材を通して、取材先の店主の仕事に対する姿勢やこだわりから美意識を感じたり、『育てる』『創造性』といったキーワードを想起させられたりする。卒業後に教育や保育に携わる学生が多いので、取材で感じたこととは将来必ずつながってくる。『まるま』の制作に関わった学生たちには、それぞれが活躍する地域で人や場所と積極的に関わっていってほしい」と話す。