横浜市中区の山下公園周辺で5月17日、世界最高峰のトライアスロン大会「ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜大会」が開幕し、国内外から集まった約200人のトップアスリートが白熱のレースを繰り広げた。大会は5月18日まで。(ヨコハマ経済新聞)
5月18日「横浜大会エイジグループ」ライブ配信
初日は、スイム・バイク・ランの3種目で構成される「エリート」部門を実施。競技はスイム1500メートル、バイク37.23キロ、ラン10キロの合計48.73キロのスタンダードディスタンスで行われた。会場となった横浜市中区の山下公園前の海上から選手たちが一斉にダイブし、横浜三塔などの観光名所を巡る特設コースを走破した。
女子エリート部門では、ルクセンブルクのジャンヌ・ルエアさんが1時間51分34秒で優勝。日本勢では東京所属の高橋侑子さんが1時間53分47秒で19位に入った。男子エリート部門では、オーストラリアのマシュー・ハウザーさんが1時間41分08秒で優勝し、日本からは栃木を拠点に活動するニナー賢治さんが1時間44分40秒で22位となった。
17日はこの2種目に加え、障害のある選手によるエリートパラの部も実施され、合わせて173人が出場した。NTTパラトライアスロンナショナルチームは、PTWC男子の木村潤平さんが3位。PTS2女子の秦由加子さんが2位、保田明日美さんが3位、谷真海さんが3位で表彰台を飾った。
横浜大会は2009年(平成21)年に初開催されて以来、今年で15回目。国際競技連盟World Triathlon公認の大会であり、オリンピック出場に向けた重要なシリーズ戦として位置づけられている。過去にはロンドン、リオデジャネイロ、東京といった五輪でメダルを獲得した選手も出場した。
2日目の18日は、一般参加型の「エイジグループ」部門が行われ、約1500人が出場予定。スタンダード、スプリント、パラトライアスロン、リレーの4種目で実施される。山下公園と象の鼻パーク周辺では子ども向けイベントやステージ企画も多数実施され、スポーツと観光が融合する催しとなっている。
同日11時40分からは山下公園特設会場で「ポンツーンウォーク&稚魚放流」が行われるほか、象の鼻パークでは終日「ストライダーエンジョイカップ」や「ハマトラFES特別ステージ」などを開催。高城れにさんによる「MEKIMEKI体操」のデモンストレーションも予定されている。夜間にはコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」の特別演出(19時~21時15分)や横浜市庁舎のライトアップ(17時~22時)も行われ、街全体が大会ムードに包まれる。
18日は7時15分から各競技が始まり、観戦エリアは無料で開放される。