
必死に助けを求める男性 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回はX(旧Twitter)に投稿されている中から漫画「インフラ点検(1)~(6)」を紹介するとともに、著者に本作を描いたきっかけなどについてもインタビューした。
「インフラ点検」1-2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
売れないホラー作家のK氏はアルバイトで南洋の海の上にいた。仕事は無人気象施設の点検で、数年に一度の頻度で行われているとのこと。点検項目に従って写真を撮って、記録するだけの簡単な作業だ。
2-1 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
K氏は船でその無人島に行き、船頭さんから「あれが旧日本軍が使っていた気象測定所さ」と教えてもらう。無人島に上陸したK氏は早速施設の中に入ると、旧日本軍の気象測定施設だと聞いていたが、想像以上のハイテクさに驚きを隠せない。
2-2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
K氏は黙々と作業に取り組んでいたが、夏の暑さでバテてきたので飲み物を飲もうとリュックを開けると水筒を忘れてしまったことに気が付く!
2-3 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
するといきなり現地の人と思われる2人の女性が現れて、大きなココナッツを渡される。喉が渇いていたK氏はゴクゴクとあっという間に飲みほして、2人に感謝の言葉を伝える。
3-3 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
彼女たちの親切な対応で作業は予想以上に早く終わり、K氏は改めて2人に「ありがとう」と言う。すると一人の女性が「私と一緒にお願い来て」とカタコトの日本語で言うではないか!?
4-2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
その女性に手を引かれて森の奥に連れて行かれそうになったので、怖くなったK氏は誘いを断ると女性は日本人からの手紙を渡す。日本人とは旧日本兵のことなのだろうか…?
4-3 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
その手紙には「来るな帰れない。こいつら人じゃない」と書かれてあり、背筋が凍り付いたK氏は急いでその場をあとにする。
5-3 / 画像提供:色白ゆうじろうさん
そしてK氏が海まで辿り着いて船に乗ろうとしたとき、大小さまざまな大きさの女性たちを目撃。驚いたK氏は船頭さんに助けを求めて船に乗せてもらうと、女性たちの姿はすっかり消えていた。船頭さん曰く、この島ではよく神隠しが起きるという。その後船が動いて島から離れると、K氏はとんでもない光景を目にするのであった…。
――本作が誕生した経緯について、お聞かせください。
郊外や山奥にポツリと存在するインフラ施設を目にして、「あの手の建物には何があるんだろう」「どうやって管理してるんだろう」と好奇心を持ったのがきっかけです。
――K氏が無人島で会った女性たちは、一体何者だったのでしょうか?
「本体」の一部かも知れませんし、分裂した手下みたいな存在かも知れません。人ではなさそうですね。
色白ゆうじろうさんはほかにもホラー漫画を公開しているので、興味があればこの機会にぜひ一度読んでみて!
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
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