『パリの恋人』パク・シニャンが作家として大阪で作品展「第4の壁」を開催中!3月22日(土)まで

  • 2025年3月11日
  • レタスクラブニュース
大阪韓国文化院 1階 ミリネギャラリーにて開催中
大阪韓国文化院 1階 ミリネギャラリーにて開催中

大阪にある大阪韓国文化院って知っていますか?韓国文化への理解を深めるために駐大阪大韓民国総領事館のもと開院された施設で、2024年に現在の大阪北区に移転しました。音楽やスポーツ、ダンスなど様々な講座やイベントを開催していて、韓国文化を紹介するとともに日韓の交流拡大と協力を支援しているのだそう。
「K-ARTとの出会い:パク・シニャ-ン―第4の壁」展
「K-ARTとの出会い:パク・シニャ-ン―第4の壁」展

韓国語講座なども人気の大阪韓国文化院。1階のミリネギャラリーでは2025年2月15日(土)から3月22日(土)まで、「K-ARTとの出会い:パク・シニャ ン―第4の壁」展を開催しています。「K-ART との出会い」は韓国で脚光を浴びている作家を日本に紹介するために企画されたもの。今までの交流に加えて、美術を介しての韓日文化交流を促すために新しく設けられたのだそう。今回はその1弾。俳優であり、画家としても作品活動を精力的に行っているパク・シニャンの作品展となります。




10年余りの時間、100点以上の美術作品を制作し展示会を開いてきたパク・シニャン。
演技が表現であるように絵画も表現であるため、「演技を見た人の感情が揺れ動いたとき、その時をもってリアルな表現になる」ように、「絵画も鑑賞する人の感情に変化が起きた時に完成する」という芸術的哲学を実践してきました。
油絵14点とスクリーンプリント5点が展示されています
油絵14点とスクリーンプリント5点が展示されています

今回の展示では、パク・シニャンならではの芸術的哲学が込められた油絵14点とスクリーンプリント5点が展示されています。パク・シニャンの代表作である青いロバの絵も飾られています。
力強い筆致の迫力のある作品が並んでいます
力強い筆致の迫力のある作品が並んでいます

オープン前日の2月14日(金)には、プレイベントとして「アーティスト・ギャラリートーク」が開催されました。パク・シニャン自らが作品の作業過程について語ったほか、日本に多くの韓国作家を紹介してきたKAZE ART PLANNINGの泉井千恵代表との対談も行われました。抽選で当選した一般の観客も参加した「アーティスト・ギャラリートーク」では、パク・シニャンが言葉を交わし質問に答えてくれる場も設けられ、ファンの方が喜んでいる様子もSNSにアップされています。本人から絵の解説がきけるなんて嬉しいですよね…!



また在阪の画廊関係者やジャーナリストなどが参加し、パク・シニャンの作品に関する哲学や日韓両国の美術への視線について話し合いが持たれ、素晴らしい時間となったようです。
鮮やかなのに深い色合いが印象的です
鮮やかなのに深い色合いが印象的です

大阪韓国文化院の金蕙穗(キム ヘス)院長は、「今回の展示は急速に変化する現代の韓国美術の多様性を 日本の皆様に紹介し、交流する機会になるでしょう。また今後も韓日両国の美術交流活性化のため、尽力してまいります。」と語っています。今後も「K-ART との出会い」がどのように展開していくのか興味深いですね。

パク・シニャンって?



1968年11月1日生まれの56歳。演劇留学後の1996年に韓国映画『ユリ』でデビューしました。2004年に出演したドラマ『パリの恋人』は平均視聴率42%の大ヒットとなり、第41回百想芸術大賞のテレビ部門大賞を受賞しました。数々の作品に出演していますが、2008年には『風の絵師』で天才画家キム・ボンド役を演じています。2022年に国立安東大学校美術大学院西洋画科に入学、2023年には西江大学校 哲学専攻 修士課程に進学しました。2023年には、文学・哲学・社会科学を中心に質の高い書籍を扱っている韓国を代表する出版社 민음사(ミヌムサ / Minumsa)から人文学者キム・ドンフンとともに絵画書籍『第4の壁』を出版。



演劇で舞台と観客席を区分する仮想の壁を「第4の壁」というのだそうで、絵画作品や彼自身の哲学、キム・ドンフンとの芸術物語が詰まった内容となっています。また、2025年2月25日には『エゴンシーレ、芸術家の表現と震え』を発刊しました。
エゴンシーレ、芸術家の表現と震え
エゴンシーレ、芸術家の表現と震え

<展示>
2017 「平和の島済州、アートの島になる」、招待展、済州 
2021 ソウルアートショー、招待展、ソウル
2022 スタートアートフェア、招待展、ソウル
2024 mM ArtCenter、「第4の壁」パク・シニャン企画招待展、平澤市
など

◆展示概要◆

○会期:2025年2月15日(土)~3月22日(土) ※日曜・祝日(3/1含む)休館
○時間:10:00~18:00  ※土曜日は17:00まで
○場所: 大阪韓国文化院 1階 ミリネギャラリー
大阪市北区東天満1-1-15
※最寄駅:JR東西線「大阪天満宮」駅、地下鉄「南森町」駅
※入場無料
○主催:駐大阪韓国文化院
○お問い合わせ:駐大阪韓国文化院(osaka@k-culture.jp)

韓国の最新の芸術動向や韓国芸術家たちの芸術観を深く知ることができる今回のこの展示。パク・シニャンの作品の迫力を存分に味わうことができます。近隣に大阪天満宮や天満天神 繁昌亭などもあるので、観光に組み込んでも素敵な旅になりそうですね。3月22日までなので気になる方はお早めに!

テキスト=みやしま







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