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小学校教員からWebライターに!1年間の「収入推移」どう変わった?

  • 2024年4月2日
  • レタスクラブニュース


「これからもこの働き方のままでいいのかな?」
「もっと心にゆとりのある働き方ができないかな?」

このような思いから、フリーランスで働く道を選択する人が増えています。ただ、フリーランスになるとどう生活が変わるのか、イメージがあまり湧かないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、小学校教員からフリーランスWebライターに転向した武川彩香さん(@pop_o_writer)にお話を伺いました。

武川さんが小学校の先生だったときは、朝早くに出勤して児童を迎える準備をし、夜遅くまでテストの採点や事務作業をする毎日。帰宅したあとも授業準備をしているうちに、あっという間に寝る時間になってしまい、なかなか自分の時間が取れなかったそう。

今回の記事では、「Webライターになってからの1年間の収入推移」について詳しく教えてくれました。

*  *  *

こんにちは!Webライターの武川です。

私は小学校教員として勤めていましたが、体調を崩して休職したことをきっかけに働き方を見直しました。1年の休職を経て退職し、現在はフリーランスWebライターとして活動しています。

未経験・独学で勉強を始め、初報酬はなんと1記事1,000円!そんな私も、今ではWebライターの仕事だけで生計が立てられるようになりました。

Webライターになってから1年間の収入推移

私は最初から専業でWebライターをしており、仕事に割ける時間は1日あたり7時間ほど。Webライターとしての収入は、おおむね右肩上がりでした。当時の収入を記録していたので、1年間の推移を具体的な金額とともにお伝えします。

※記事内での「収入」は、発注主から支払われた金額のことです。税金や健康保険料、国民年金などを納めるため、手元に残るのはこの金額よりも少なくなります。

■Webライター初月は驚愕の「264円」
初めてクラウドソーシングで挑戦したのは、iPhoneアプリの使用感に関するアンケートでした。報酬は330円でしたが、振込時に手数料が引かれ、手元に残ったのは264円。アンケートに答えるだけではお小遣いくらいにしかならないと実感しました。「Webライターとして仕事をしたい」と改めて強く思ったことを覚えています。

■初めて記事作成を受注できた3ヶ月目は「8,847円」
クラウドソーシングを中心にして活動していたものの、未経験者の私はなかなかお仕事をもらうことはできませんでした。やっと通ったのが、1文字0.38〜0.5円のライター募集です。初めての記事作成は1記事1000円で、手元に残ったのは800円でした。他の記事作成も頑張って合計8,874円の収入を得られ、ようやくWebライターとしての一歩を歩み始めました。

■6ヶ月でやっとたどり着いた「69,036円」
6ヶ月目はクラウドソーシングを使いつつ、X(旧Twitter)のライター募集ポストを通して、直接発注主と契約する仕事の仕方にも挑戦。少し単価が上がり、1文字1〜2円でSEO記事作成(※)をしていました。短納期で報酬高めの仕事も請けたこともあり、初めて5万円の壁を突破できました。ただ、スケジュールが詰まってしまって、ほとんど徹夜で原稿を仕上げたことも。「この生活を長くは続けられない。働き方を見直そう」と反省しました。

(※)SEO記事…Google検索で上位表示されるために工夫をした記事のこと

■初めて10万円を突破した8ヶ月目「168,529円」
直接発注主と契約する仕事にコミットするようになった8ヶ月目。継続的にお仕事をもらえるようになって収入が安定しました。記事を書くだけでなく、メディア運営全般に関わる仕事もいただけるように。固定報酬として月額で10数万円をいただき、合計で16万円以上もの収入が得られました。「このまま頑張ればWebライターの仕事だけで生活できそう!」と希望が持てた時期です。

■1年で教員時代の月収超えをついに達成「335,375円」
いろいろな仕事をするなかで、単価の高い仕事に絞ると時間の余裕も生まれることがわかり、継続的にいただいている2社のお仕事に全力を注ぐようにしました。その結果、教員時代の月収超えを達成。ついに、合計33万円もの収入が得られたのです。

前職よりも高い収入を得ることはWebライターになってからの1つの目標だったので、とてもうれしかったことを覚えています。





収入を上げるために私が取り組んだこと

私は収入を上げるために、次の3つを意識しました。

・当たって砕けろの精神でとにかく行動した
・信頼を積み上げることを意識した
・取引する発注主の数を増やした

■当たって砕けろの精神でとにかく行動した
1つ目は、当たって砕けろの精神で行動量を増やしたことです。Webライターは世の中にたくさんいるため、ライバルも多くいます。そのなかで見つけてもらうには、自分から発注主に知ってもらうしかありません。

始めはクラウドソーシングでとにかくたくさん応募し、Xで気になるライター募集のポストがあったときはDMしました。返事がないこともありましたが、気にせずどんどんアタックを続けました。

収入を上げるためには、仕事を依頼してもらえるように自分をアピールすることが大切です。怖い気持ちが出てくるかもしれませんが、ぜひ勇気を出して挑戦してみてください。

■信頼を積み上げることを意識した
2つ目は、信頼を積み上げることを意識したことです。基本的に発注主から声を掛けてもらったときは、依頼を断りませんでした。

私は、納期が明日の仕事でも、その日の22時までの仕事でも引き受けていました。「この人になら任せても安心」という状態を作り、継続的な仕事につなげたかったためです。結果として、そのときは優先してお仕事をもらえていました。

ただやりすぎは自分が疲弊してしまうので、ほどほどに引き受けるようにしましょう。

■お取引する発注主の数を増やした
3つ目は、お取引する発注主の数を増やしたことです。1社だけとやり取りしていると、その発注主との仕事が終わってしまった場合に、収入が途絶えてしまうリスクがあるためです。私は継続的に依頼してくれる発注主の数が増えたことで、最低限の収入を得ながら新しい仕事にも挑戦でき、収入も増えていきました。

ただ、発注主を増やせば増やすほど、対応しなければならないことも増えてしまいます。作業効率が下がってしまい、受けられる仕事の数が減ることにもつながるため、2〜3社にコミットするのがおすすめです。



*  *  *

武川さんがWebライターを始めてから1年間の収入推移は、具体的でリアリティのある数字でしたね。未経験から1年で約30万円もの収入を得られるようになったというお話に、勇気がもらえた方も多いのではないでしょうか。収入を上げるために行ったことも参考になることばかりでした。ぜひできることから、ご自身の活動にも取り入れてみてくださいね。






▶プロフィール
武川彩香
フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。



文=YY

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