なんとなくキッチンにはあるものの、「みりんって何に使っていいのかわからない」なんてこと、ありませんか?実は、みりんは驚くほどいろいろな使い方ができて、おかずもご飯もぐんとおいしくなる、魔法の調味料だったんです!
今回は、たった1さじ加えるだけで、いつものご飯がワンランクアップした味わいになる、とっておきのみりんの使い方をご紹介しましょう。
まずはレシピの前に、みりんの基礎知識をチェック!
みりん・みりん風調味料・ みりんタイプの違いとは?
「みりん」と呼ばれるものには、下記の3種類があります。
みりん(本みりん)・・・アルコール度数約14%。奥行きのある甘みと深いコクがある
特徴
● まろやかな甘さとすっきりとした後味がある
● もち米を熟成させることで生まれる、複雑なうまみと芳じゅんな香りがある
● 味の浸透がよい
みりん風調味料・・・アルコール度数1%未満。アルコール分をとばす手間がいらない
特徴
● 水あめや酸味料が入っていて、マイルドな甘みがある
● アルコール分をとばさず使えて、子ども向けの料理や時短調理にもおすすめ
みりんタイプ・・・アルコール度数9.5〜14.5% 未満。加塩してあり、調味がラク
特徴
● そのまま飲むと辛いくらいの塩分濃度がある
● 塩分に注意すれば、みりんとほぼ同様に扱えて、酒税がかからず、みりんより安価
それぞれ特徴が異なるので、料理や用途によって使い分けてみてくださいね。
次にご紹介する使いこなし術では、みりんを使用しています。みりん風調味料だとアルコール分の効果が得られませんが、ほぼ同様に調理できます。みりんタイプの場合は、塩けが強くなるので加減して使ってください。
【みりん使いこなし術】ご飯の粒立ちがよくなる!
米を通常の水加減で炊飯器の内釜にセットしたあと、2合につき水大さじ1を捨てて、代わりに同量のみりんを混ぜます。米が水を吸収しながら、みりんでコーティングされるので、炊き上がったときに混ぜやすくなります。米粒が潰れにくくベチャッとしないので、ご飯本来のおいしさが楽しめますよ。
[STRONG]【編集部こぼれ話】[/STRONG]
炊飯器だけでなく、土鍋でごはんを炊くときもこびりつきが減るのでおすすめです。時間に余裕のあるときに、ぜひ試してみてください。
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▶︎教えてくれたのは
小田真規子さん
料理研究家。雑誌や広告、企業の商品・レシピ開発などでも活躍。誰にでも簡単&確実においしくできる料理の提案に定評がある。
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秋は新米の季節です。ふっくらしてピンと炊きあがったご飯は、それだけでおいしいもの。秋の恵みをおかずに添えたら、家族の「ご飯、おかわり!」の声が聞こえてきそうですね。
調理/小田真規子 撮影/飯貝拓司 スタイリング/なかざわひろ美 栄養計算/スタジオ食 編集協力/singt 編集部コメント取材/松田支信
【レタスクラブ編集部】