いま韓国では「おひとりさま」がブーム。自分を癒すための「ひとりごはん=ホンパブ」が注目され、ひとりで楽しめる料理が増えています。
そのバリエーションは、よく知られているチゲから、麺類やご飯もの、晩酌にぴったりのおつまみまで様々!
そこで、本場の味を「ひとりごはん」でも!というコンセプトで、日本の食材で1人分の韓国料理を手軽に作るためのアイデアをご紹介します。2人分以上作りたい場合は、材料を人数分に増やして、調味料を多めに調整してくださいね。
じゃがいもチヂミ
チヂミだけれど、おやつ感覚。じゃがいものデンプンのおかげで簡単に〝サクサクスナック〞が完成。じつはさつまいもで作っても絶品。ほんのり塩味がさつまいもの甘さを引き出します。
[ 材料・1枚分 ]
じゃがいも(またはさつまいも)… 100g
にんじん… 20g
チヂミ粉… 大さじ2 1/2
水… 大さじ1
塩… ふたつまみ
サラダ油… 大さじ2
[ 作り方 ]
1.じゃがいも(またはさつまいも)はせん切りにしてざるに入れ、流水でさっと洗って水けをきる。にんじんはせん切りにする。
2.ボウルに1を入れ、塩を振って2分おき、チヂミ粉、水を加えてまぜる。
3.フライパンにサラダ油を熱し、2を薄くのばして入れ、やや弱火で両面こんがり焼く。器に盛り、チヂミだれをつけていただく。
両面に少し焼き目がついたら、フライ返しで軽く押して、まんべんなく焼き目がつくように。
つけて食べたら本場の味!チヂミを味わうたれ3種
しょうゆやコチュジャンベースの3種類のたれを紹介。じつはチヂミ以外にも使えるので、多めに作っていろいろ使い回すのも一案。
■■ごま油の香りに食欲がそそられる
定番ごましょうゆだれ
冷蔵保存 1か月
[ 材料・作りやすい分量 ]
しょうゆ… 大さじ3
ごま油… 大さじ1
みりん… 大さじ1/2
唐辛子粉… 小さじ1
【POINT】
定番のチヂミだれ。海鮮チヂミをはじめ、どのチヂミにも合います。
■■現地では薄切りにした玉ねぎを入れることも多い
酢じょうゆだれ
冷蔵保存 1か月
[ 材料・作りやすい分量 ]
しょうゆ… 大さじ2
酢… 小さじ2
砂糖… 小さじ1/2
【POINT】
ねぎチヂミ、にらチヂミ、カキジョン、タラジョンにおすすめ。
■■甘辛いたれで、チヂミがご飯に合うおかずに変身!
酢コチュジャンだれ
冷蔵保存 1か月
[ 材料・作りやすい分量 ]
コチュジャン… 大さじ1
酢… 大さじ1~2
砂糖… 大さじ1/2
白いりごま… 適宜
【POINT】
韓国の地方ではチヂミを酢コチュジャンで味わう地域があります。新鮮なおいしさですよ。
この本の決まりごと
■材料と作り方について
レシピは基本1人分、もしくはレシピによっては作りやすい分量で表記しています。2人分を作りたいときは材料を倍量にし、火の通り加減などをみながら調理してください。2人分作って残した分を冷蔵庫に入れておき、翌日にあたためて食べるのもおすすめです。
■計量について
大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1カップ=200mlです
■調味料について
種類の指定をしていない調味料は、以下を使っています
●しょうゆ…濃い口しょうゆ
●砂糖…上白糖
●みそ…お好みのみそ
●バター…有塩バター
■唐辛子について
唐辛子は「生」と記載していないものは、すべて乾燥の唐辛子粉です。1種類あればOKですが、炒めものやキムチには中挽き、チゲやあえものには細挽きが使いやすいです。
■だしについて
味が決まりやすく、手軽に本場の味になることから牛肉だしの粉末調味料「ダシダ」を使います。鍋やスープについては、煮干しだしを使った方法も紹介しています。
■食材について
仕上げの飾り用や「お好みで」と記載がある食材は入れても入れなくてもOK。そのため、[材料]欄には記載せず、[作り方]にのみ(分量外)として記載しました。無理に揃えなくても大丈夫です。
■野菜の下処理について
野菜は洗ってからの作業を示しています。洗う、種や皮を取り除く、根元を切るなどの作業は省略している場合もあります。
■火加減について
とくに記載がない限り、中火です。
■調理器具について
フライパンは原則としてフッ素樹脂加工のものを使用しています。
※本記事はキム・ヨンジョン著の書籍『リピ確定! 身近な食材でパパッとおいしい 韓国料理でひとりごはん』から一部抜粋・編集しました。
著=キム・ヨンジョン/『リピ確定! 身近な食材でパパッとおいしい 韓国料理でひとりごはん』(KADOKAWA)