冬至にかぼちゃを食べるのは古くからの日本の風習。体調をくずしやすいこの時期に、栄養満点のかぼちゃを食べて精をつけるのは、昔の人の知恵なのかもしれません。冬至のかぼちゃ料理といえば小豆と合わせた「いとこ煮」が有名ですが、今回は身近な食材で作れるかぼちゃの煮物をピックアップ! 一皿で満足できる主菜からレンチン料理まで、へとへとな日にうれしい一皿を集めました。
かぼちゃのそぼろ煮
【材料・2人分】
冷凍豚ひき肉…80g、かぼちゃ…1/4個(正味約250g)、煮汁(酒…大さじ2、みりん…大さじ1、しょうゆ…小さじ2、水…1と1/2カップ)、片栗粉
【作り方】
1.かぼちゃは一口大に切る。
2.鍋に煮汁の材料、ひき肉を凍ったまま入れて混ぜ、中火にかける。煮立ったらアクを取り、かぼちゃを加える。オーブン用ペーパーで落としぶたをして弱めの中火にし、約10分煮る。
3.かぼちゃを取り出して器に盛り、残った煮汁に片栗粉小さじ1を同量の水で溶いて加える。中火にかけて混ぜながら加熱し、とろみがついたらかぼちゃにかける。
(1人分230kcal、塩分0.9g 調理/関岡弘美 栄養計算/スタジオ食)
ストックしてある冷凍ひき肉は、解凍せずにそのまま鍋に投入してOK。ひき肉から旨みが出るので、だしは使いません。仕上げに片栗粉でとろみをつけて、熱々を楽しんで。
かぼちゃの簡単煮物は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
とり肉とかぼちゃの蒸し煮
鍋に材料を全部入れてふたをし、10分ほど蒸し煮にすればできあがり。器に盛る前に、バターと削りがつおを加えて軽く混ぜ、風味豊かに仕上げて。
とり手羽元とかぼちゃのピリ辛煮
冷凍かぼちゃには、旨みたっぷりの手羽元をチョイス。アクセントに豆板醤をきかせます。手羽元は煮汁を入れる前に表面を香ばしく焼いて。
かぼちゃのレンジバター煮
時間がない時は、レンチン料理を活用して。耐熱皿にかぼちゃ、バター、合わせ調味料を入れてふんわりラップをかけ、レンジで数分加熱すればあっという間に完成です。
かぼちゃのミルク煮
牛乳とバターのまろやかなコクがほっこりおいしい一皿。冷凍かぼちゃとレンジを使って手軽に作れます。
冬至を過ぎると、寒さもいよいよ本番を迎えます。かぼちゃの栄養パワーで、今年の冬も元気に乗り切りましょう!
文=齋藤久美子