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たまらん。季節の会席全8品|名旅館の夜の宴

  • 2023年7月4日
  • 暮らしニスタ

旅は現地のおいしいものを食べるために出かける、と言ってもいいくらい、旅先での食事はテンションが上がりますよね。石川県・山代温泉「界 加賀」の、旬の食材が盛りだくさんの季節の会席を"全部見せ"します。

美食家もうなる!高級食材の産地で季節の会席をいただきます

石川県山代温泉に位置する「界 加賀」は、日本の伝統を継承しつつ、モダンなデザインも取り入れた居心地抜群の宿。ホスピタリティも文句なし。

石川県は新鮮な魚介類をはじめ、美食家もうなる高級食材の産地。「界 加賀」の全8品の会席には、地元産、そしてそのとき一番おいしい旬の食材がふんだんに使われています。お品書きを見るだけでワクワクがとまらない。

それでは参りましょう

先付け:堅豆腐昆布茶〆め

最初に現われたのは先付け、「堅豆腐昆布茶〆め」。堅豆腐を昆布茶で〆め、大豆と昆布の旨みを凝縮した一品です。添えられた季節野菜と甘海老の麹漬けも美しい。一緒にオーダーした日本酒(地酒3種飲み比べ!)とも合いまくり!

ちびちびといただきたいところですが、あっという間に胃の中へ…。


煮物碗:桜餅の海老射込み

2品目は碗もの。射込みとは、根菜などの野菜をくり抜き、海老や白身魚など別の食材を詰め込むこと。今回はなんと桜餅に海老が詰め込まれています(訪れたのは4月。季節感たっぷり)。

ちなみにこの季節会席に使われている器は、九谷焼と山中漆器。なかには若手作家さんに依頼してつくったオリジナルも。


宝楽盛り

界のオリジナル「宝楽盛り」は、いわゆる八寸とお造り、酢の物を合わせたもの。ドン!と贅沢に盛りつけられてテーブルにやってきました。

玉手箱のような九谷焼の器に入っていたのは八寸。菜の花の利休和え、サーモン棒寿司、海老松風などを楽しめます。

お造りも、いいところを少しずつ。酢の物は土佐酢和え。


揚げ物:白魚の四彩揚げ、甘鯛の桜花揚げ

続いては、揚げ物です。あっさり、サクサクいただける魚の揚げ物は胃にもたれず分量もちょうどいい。野菜はふきのとうとぜんまい。ほろ苦くて、これぞ大人のための一品です。

このチェックのような器は、稀代の陶芸家・美食家である北大路魯山人の有名な器、格子文をオマージュしてつくられた器とのこと。


蓋物:金目鯛と湯葉の翡翠蒸し

胃を落ち着かせてくれる蓋物。ここでもやっぱり魚介。金目鯛と湯葉、食感の異なる食材とトロトロの餡で、口の中がなんとも言えない幸福感。


台の物:鮑の若布包み蒸し

そろそろクライマックスに近づいてきました。せいろの中は、若布(わかめ)に包まれた鮑。若布も鮑も、石川県の特産物です。

鮑の風味を吸った若布、若布の風味を吸った鮑。どちらも絶品。九谷焼の器も素敵です。


食事:のどぐろの土鍋ご飯

石川県といえば、のどぐろを食べないで帰るわけにはいきません。界 加賀では土鍋ご飯で出してくれます。

ふわふわでスッとほぐれる身、旨味たっぷりのご飯。その場で食べきれないときは、折詰にしてくれる心遣いもうれしい。


甘味:界 加賀特製 金時のデザート

最後はデザート。あたたかい加賀棒茶で一服。満腹ですが、ペロッと完食しました。

せっかくなので♡朝のご当地朝食もご紹介!地元のおいしいものを少しずつ

朝食で提供されているのは、和食膳。着席後いしる鍋の火をつけてくれました。

おかずは焼き魚、だし巻き玉子、なますやお浸しといった和食の定番が並びます。ヨーグルトにかかっているのは、金沢あめちゃんジャム。金沢伝統の米あめと県産果物で作られていて、砂糖は不使用。夕食同様、地元の食材がふんだんに使われています。

いしるは石川県伝統の魚醤で、イワシのいしるをベースに仕立てたお鍋。クセもなく、旨味を引き出してくれていました。

大変、ごちそうさまでした。
*入荷状況や季節により、提供食材・料理は変更になる場合があります。

今回「暮らしニスタ」が訪れたのは
界 加賀

住所/石川県加賀市山代温泉18-47

撮影/瀬津貴裕(biswa.) 取材・文/佐藤望美

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