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1 枚あれば安心♡便利!賢いレインウェアの選び方って?

  • 2020年10月6日
  • 暮らしニスタ

夏から秋にかけての台風に加え、強風、冬の雪、梅雨、豪雨…。日本では、1年を通していろいろな自然災害が発生しますよね。日常的となった天気の急変や万が一の避難を考えると、しっかりしたレインウェアを用意しておきたいという人も多いのでは?

とはいえ、一口にレインウェアと言っても形も機能もさまざまなタイプがあって迷うところ。そこで、レインウェアを選ぶときのポイントを伝授。ベストな1着の選び方を教えます!

ママたちのレインウェア事情は? みんな結構困っている!

まずは、みんなのレインウェア事情を探るためにアンケート(※)を実施。どんなレインウェアを使っているか、雨の日の失敗談や苦労話など、レインウェアにまつわる声がたくさん集まりました!

●現在、どんなレインウェアを使っていますか?

意外にも「持っていない」人がもっとも多いという結果に。次に「レインコート」「レインポンチョ」「上下セットアップ型」と続きます。

また、レインウェアのお悩みを聞いたところ、

・「安くてデザインもかわいいレインコートを購入しましたが、夏の半袖だとべったりと貼りつき、冬着込むと袖がぎちぎち。しかも自転車をこいでいると前のボタンが簡単にはずれ、ずぶ濡れになることもあります!」

・「着心地がかなり悪い。湿度やベタっとする感じが苦手だし、どうしても雨が入ってきてしまうこともあるのでもっと快適に使えると嬉しいです」

・「フードの部分の形によってはすぐに外れたり顔が濡れたり前が見えなかったりする」

・「おしゃれなポンチョですが、豪雨の日はびしょ濡れ。豪雨や台風に耐えられるものがほしい」

このように、自転車に乗るときに不便・結局濡れる・蒸れて暑い・フードが使いにくいというお悩みが多数。みなさん、結構困っているんですね。なかなか理想のレインウェアに出会うのは難しいようです。

そこで!濡れずに快適に着られて、豪雨など自然災害にも備えられる1枚を選ぶポイントを伝授します♪

レインウェアはこの3つが主流。さて、どのタイプを選べばいい?

ここからはプロがレインウェアの選び方を解説。釣り具メーカーとして有名な『DAIWA』の広報室の阪本始さんにお話をうかがいました。

多くのアウトドアブランドが山系なのに対して、釣り具メーカーである『DAIWA』の専門は海や川。“水に強い”レインウェアに並々ならぬこだわりがあるんです!そんなスペシャリストにレインウェアのキホンのキから上手な選び方まで教えてもらいました。

「レインウェアは形で分けると、ポンチョ・レインコート・セットアップ(上下セット)の3タイプになります」と阪本さん。それぞれの特徴はこちら。

●ポンチョ

頭からすっぽりとかぶるポンチョは脱ぎ着がラクで軽量・コンパクト。リュックや自転車のカゴを覆うこともでき、上からの小雨であれば役立ちます。
自転車に乗ったり、大雨に対応するのは難しく、風が吹くとまくり上がって足が濡れるのが難点。車道からの水の跳ね返りも防ぐことができません。

●レインコート

前にボタンやファスナーがついた、羽織るタイプのレインウェア。デザインがおしゃれで脱ぎ着もしやすいのが魅力。ポンチョと同様に小雨であれば役立ちますが、やはり風が吹くと足が濡れるのは避けられません。

●セットアップ(上下セット)

レインジャケットとパンツがセットになったもの。風の強い日でも足が濡れにくく安心です。動きやすいので自転車にもぴったり。
機能性によっては、大雨や台風、降雪時、アウトドアまで幅広く使えます。

「ちょっとした小雨であればポンチョやレインコートでOKですが、雨の日に自転車に乗る場合や、大雨や災害時まで対応できるのはセットアップ。“どんな悪天候の日にも着られる1枚を”と考えるなら、やはりタイプとしてはセットアップがおすすめです」

↑こちらがセットアップ(上下セット)の一例。

レインウェアの機能も色々。大切なのは防水性と透湿性があるかないか

「レインウェアを選ぶとき、チェックすべきポイントは“防水性”と“透湿性”です」という阪本さん。

例えば、安価なレインウェアを着ていて、こんな経験ありませんか?
「雨が染みてきた!」「内側が蒸れて汗でビショビショ~」

実は、防水性が劣ると「染みる」、透湿性が劣ると「蒸れる」んです!

●防水性と透湿性とは?

レインウェアは生地の表面で水をはじく撥水加工がされたものがありますが、これだけだと横風などで水圧がかかったときに水がしみ込んでしまいます。

↑こちらが撥水加工されたもの。水をはじいているのがわかりますね。

そこで必要なのが「防水性」。生地にしみ込もうとする水の力を抑える機能で、レインウェアは「耐水圧(単位はmm)」という数値で表示されています。一般的には、傘の耐水圧が250~500mmと言われています。

タウンユースや日常の雨具として使うなら耐水圧10,000~20,000mmあれば十分。一般的には、大雨や嵐にも耐えられる値です。
過酷な条件のアウトドアで使う場合でも30,000mmもあれば必要十分と言われています。

「透湿性」は蒸れを防ぐための機能。透湿性にすぐれたレインウェアは汗をかいても蒸気を逃がしてくれるので、内側が結露せず快適に着られます。

●防水性や透湿性の高さは価格と比例する

防水性や透湿性が高いほど、雨に濡れにくく、蒸れにくいということになります。そして、防水性や透湿性の高さはレインウェアの価格に比例するので、雨の日に安全に快適に過ごすには、ある程度の価格のものをゲットするのがおすすめです。

例えば、よく耳にする「ゴアテックス」は耐水圧約30,000mmで、透湿性も高いすぐれもの。アウトドアでも災害時も安心して着用でき、耐久性にもすぐれているので1着手に入れるなら長い目で見ればおトクと言えます。

フードやファスナーなど、購入時にチェックしたいポイントは?

機能性を確認したら、細かなパーツを見ていきましょう。雨をしっかり防ぐために欠かせないチェックポイントです。

●シームテープ

縫い目から水が入らないようにするためのテープ。レインウェアの内側を見て確認を。

●ファスナー

水がしみ込みにくい止水ファスナーが使われていればOK!

●フード

風などで脱げないよう、ひもで絞れるタイプがおすすめ。ひもはサイドについているものや、頭頂部にひもを引っ張る金具(スピンドル)がついているものも。フードのふちに「返し」がついたタイプだと、フードを伝わり首元などに水が入るのも防げる。

●袖

手首から水が入らないように、二重袖になっていたり、マジックテープで絞れるものを。

●パンツのすそ

袖と同じくマジックテープがあり、さらに縦にファスナーがあって広げられると脱ぎ着がしやすい。マジックテープですそをしぼれば大雨の時は足元からの雨の侵入を防げる。

●動きやすさ

ストレッチが効いていて腕や足を動かしたとき突っ張らないか。立体裁断だと動きやすい。

●収納のしやすさ

素材を傷めずにしまえる袋などが付属しているか。

そして、いろんなポイントをチェックして、いざ購入!というとき、大切なのはサイズ選びです。

阪本さんは、「やはりベストなのは、試着してみることです。特に初めて本格的なレインウェアを手に入れるなら、一度はお店で実際に着てみて、フィット感を確かめるのがおすすめです」とアドバイスします。

もしお店に買いに行けず、ネットショップで購入するときは、サイズ表の身長だけで判断せず、胸囲やウエストもしっかりチェックして選びましょう。

まとめ

形も機能もさまざまなレインウェア。ふだんから万が一の災害時まで使用でき頼りになる1着を選ぶなら、セットアップ(上下セット)が有力候補ですね。防水性や透湿性などもチェックして、理想の1着を選びましょう。

自分に合った着心地のいいレインウェアがあれば毎日の安心感にもつながりますね。

撮影に使用したのはこちら!

『DAIWA』DR-19020(ゴアテックス インフィニアム™ プロダクト レインスーツ)
高い防水性と透湿性を持つゴアテックスのセットアップ。上下セットで、他のアウトドアメーカーよりも比較的おトクな価格で手に入るので、ぜひチェックしてみてくださいね。

>>レインウェアの詳細を見る

※暮らしニスタ編集部がユーザーを対象にアンケートを実施(期間2020年9月。有効回答数122人)

取材協力/グローブライド株式会社
イラスト/サトウヨーコ
撮影/土屋哲朗
取材・文/後藤由里子

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