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「食べて応援」全国に  フェア開催、北海道から沖縄まで 北陸の食品企業、地震で打撃

  • 2024年2月28日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

石川や富山の食品が並ぶ応援フェアの売り場=和歌山市内のスーパー【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 能登半島地震で打撃を受けた北陸の食品企業や産地を支えようと、物産を販売するイベントが全国の商業施設に広がっている。北海道から沖縄県まで各地で、能登の海産物、加工品を中心に食品を特別に集めて販売しており、売れ行き好調で開催期間を延長する店もある。地震で北陸の飲食店や宿泊施設は宴会のキャンセルが相次ぎ、遠方からの「応援消費」で事業者の再建を後押ししている。

 「石川県応援フェア 飲んで食べて応援」。和歌山市内の食品スーパー「サンキョー」では、こう大きく書かれた店内広告とともに、石川と富山の食品が並んだ。

 サンキョーは同市内に展開する3店舗で1月25日から応援フェアを実施している。七尾市内の工場が被災したスギヨのカニカマ、七尾で作られる茶わん蒸し、とり野菜みそをはじめ、金沢カレー、車多酒造(白山市)や福光屋(金沢市)の日本酒など10商品程度が販売されている。

 サンキョーの石原秀夫社長によると、売れ行きは良く、開催期間は2月末までを予定していたが、3月以降も当面は継続する方針だという。

 石原社長は2021年に和歌山市内で発生した送水管崩落により1週間ほどの断水を経験したとし「能登はそれ以上に断水が続いており、応援せずにはいられなかった。地道にできることを続けたい」と話した。

 東北・北関東の5県でスーパー246店舗を展開しているヨークベニマル(福島県郡山市)は2月9〜11日に全店で北陸復興応援フェアを開催した。北陸三県や新潟県の特産品を販売し、金沢おでんや石川の和菓子が特に人気を集めた。東日本大震災で多くの支援を受けた経験から、能登半島地震の被災地復興の力になりたいとの思いを込めた。

 札幌市内では今月17日に、石川県産野菜のイベントが実施された。加賀れんこんや源助だいこんなどの加賀野菜、奥能登産の原木シイタケ「のと115」が並び、ほぼ完売した。主催団体「野菜ソムリエコミュニティ札幌」は今後も復興応援イベントを計画する。

 那覇市の公設市場では16〜18日に能登の食材をPRするフェアが開催された。カニ汁、甘エビ丼、すし、能登の塩を使った菓子などを販売し、こちらもほぼ完売。4月にも再び開催できないか検討されている。

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は東京、大阪の飲食店3店で石川県産ブランド牛「能登牛(うし)」と県産米「ひゃくまん穀(ごく)」のフェアを3月末まで実施。上品な脂の牛肉や、食べ応えある大粒の米が好評だといい、担当者は「食べた人が北陸の観光に出掛けるなど応援の輪が広がってほしい」と話した。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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