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「牛首紬」の椅子完成 白山市の家具店、世界ジオ白山の文化発信 売り上げの一部は震災義援金に

  • 2024年2月2日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

牛首紬を使った椅子を見る森山社長=白山市柴木町のライフインデックス【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 家具の森山(白山市)は、白山麓で受け継がれる絹織物「牛首紬(うしくびつむぎ)」を使用したオリジナルの椅子を製作し、地元の伝統文化を発信する取り組みに乗り出した。今年90周年を迎える同社は、白山手取川ジオパークが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定されたことを受け、家具を通じて、森や水など豊かな自然に育まれた白山麓の歴史、文化を広く知ってもらいたい考えだ。

 牛首紬の椅子は展示販売し、売り上げの一部を能登半島地震の義援金とする。

 家具の森山は1934(昭和9)年、鶴来の山林から切り出された桐材を使った総桐だんすの製造販売業として鶴来本町で創業した。現在は白山市柴木町で家具販売店「ライフインデックス」を運営している。

 森山和信社長(46)は90周年の節目を機に、長年支えてくれた地元に感謝し、地域に貢献する思いを込めて牛首紬を使った椅子作りに着手した。

 牛首紬は県無形文化財に指定され、800年以上前から白峰などで産出されている。2匹の蚕が作った一つの繭玉「玉繭」を材料に、昔ながらの手法で紡いだ糸を織って作る。

 椅子作りは牛首紬を製造販売する西山産業(白山市)と、飛騨高山の家具メーカー・日進木工の協力を得て進めた。座面や肘掛けの部分に牛首紬を用いており、紺色単色、白と灰色のストライプ柄、伝統的な「かつお縞」を用意した。椅子の材質はブナ、オーク、ウォールナットの3種となる。

 椅子はライフインデックスで展示販売し、森山社長は「椅子を通じて白山の大地が育んだ伝統の魅力を多くの人に伝えたい」と話した。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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