このまま空を飛びそう。
夏を代表するマリンスポーツといえば、サーフィン。沖までパドリングして上手く乗れるかは波次第ですよね。が、世の中には電動モーターを搭載したサーフボードが存在します。波がなくても進めるので、ベタ凪の日でも問題ありません。
LIND Art & Technologyの「Canvas」は、一見すると普通のサーフボードですが、お尻にはジェット機のような推進装置があります。操作は、手に持った無線コントローラーで行い、海はもちろん川や湖といった波がない水上も進みます。
操作は電動スケートボードと同様にリモコンですが、最高時速が65kmも出るのでモーターボートや水上バイクに近い爆速っぷりです。水上バイクに速度制限はありませんが、車のようにブレーキはないので広くて安全な場所に限り楽しむことになります。リモコンにはモーターを停止するスイッチもありますけどね。
Image: LIND Art & Technology自社設計のリチウムイオン電池は、私たちがよく知る電動アシスト自転車のように外して充電・交換ができるようモジュラー式になっています。中身は192個のセルを詰め込んでおり、発熱は海や川の水で冷やされるよう底面に設置しています。ジェットは内部にふたつ搭載され、ギアボックスは入力電気の97%を出力できるよう効率化を追求。米国の家庭ある一般的な浴槽を2秒で空っぽにできるほどのパワーは、中型バイクに匹敵する27馬力もあります。
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電池もジェットもサクっと外せるため、もし同じ規格で別のボードがあれば付け替えはたったの15秒で完了。LINDは約190cmのショートと約208cmのミディアム2種類の板を用意していますし、オーダーメイドでオリジナルも作ってもらえます。
ちなみにボードの重さはショートが7kgでミディアムが9kg。充電池が17kgでジェットが10kg。もし買うなら充電器や専用バッグなどもセットで、24,950ドル(約357万円)だそうです。
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従来のサーフィンは大自然の力強さを感じ、捕まえた波に押されるのが醍醐味です。電動だとちょっと別のマリンスポーツという気がしなくもないかなぁ? だけど凪いでても川でも湖でも楽しめるのは良いですね。
Source: YouTube, Instagram, LIND Art & Technology via designboom