モニター選びってなぜあんなにハードル高く感じるんでしょうね。
だいたい商品名が頭に入らなくて、よくある英数字の羅列。エンジニアならともかく慣れてない人にはサッパリです。頼りのスペック表もミスリードする情報が混じっていて、たとえば競合に画質で勝てないから「高リフレッシュレート」とPRしているパターンも目にします。
そこで今回は、そんなモニター選びがちょっぴりラクになるおすすめを部門別にまとめてみました。対象は、特に新しいPCを買ったばかりで外付けディスプレイとペアリングしたい人たちです。
今あるベストは4K・高リフレッシュレート(240Hz)対応のAlienware AW3225QF辺りかなーと思いますが、予算的に厳しい人はもっと安いの選んでも、むしろそのほうが貴重なデスクスペースの節約になることもあります。
最先端の鮮明で黒が美しいOLEDはもちろん、ミニLEDでも、もっと古くからあるLCDでも、求めるサイズと予算内でベストなディスプレイ、リフレッシュレート、PPI、応答速度のものを選べば長く使える製品に出会えるはず。
「モニターはデカいものほど画質も価格も上がる」という大原則を頭の片隅に置いて、このリストを参考にしながら自分の1台を探してみましょ。
スペースがあり余ってる人にはこちら。
選んで後悔しないのは、42インチ、リフレッシュレート138Hz対応のPhilips Evnia 4K OLEDです。ゲーマー向けのEvnia(イヴニア)ラインなのに、いい具合にEvniaっぽさが抜けてて、メインのTVとしても使えそうですね。妥協を許さないゲーム環境が楽しめます。
強いて弱点を挙げるなら、スタンドがバカでかいこと。デスクスペースがかなり削られるので、これがいやなら、モニターを見やすい角度に回したり傾けたりできるTV用キャビネットが必要です。本体のお値段1,100ドル(約16万4000円)です。
もっと安いOLEDもあるけど、4KとOLEDを両得できる最高のオプション。
「4K&高リフレッシュレートのゲーム環境さえあればほかは何もいらない」。そんな人には27インチ液晶モニター「AOC U27G3X」。
4K(3,840×2,160)解像度・HDR対応。IPS-LEDですので、高水準の鮮明ディスプレイでありながら、500ドルからとお求めやすくなっています(日本は取り寄せで12万1700円)。輝度最大400ニト、応答速度1ms(ミリ秒)。マットなスクリーンが照り返しを抑えてくれるため、ゲーム中も画面に集中できます。
常用にも耐える軽さ。作業用PC風のグレイじゃない赤と黒なので、ゲーム向けっぽいけど、ピコピコ光るRGBライトはついていないので壁が虹色に照らされたりはしません。スイベルは60度調整可能(台座を動かすことなく左右に60度回転できる)で、チルト(画面の傾き調整)の角度も充分です。
HDMI 2.1ポート2つ、DisplayPort 1.4は1つ。スピーカーは内蔵されていないので、外付けのをつないで設定しないと、Steamライブラリを開いても音が出なかったりします。
同価格帯では、似たスペックのGigabyte M27U(税込9万9440円)もおすすめ。こちらはUSBポートも多くて、3Wのスピーカーもついてくるので、外付けスピーカーがなくても安心です。
eスポーツ級のリフレッシュレートを備えた、そこそこサイズのゲーミングモニター。
AOCの27型4K対応モニターと並んで、この2条件を満たして余りあるのが、Agon Pro 240Hz OLEDです。
QHDで、解像度2,560×1,440、応答時間はOLED標準の0.03ms。HDR 10対応で、Adaptive-SyncやG-syncとも互換ですが、やはり最大の魅力は最大240Hzのリフレッシュレートでしょう。OLEDの見事なコントラストを存分に楽しめます。高リフレッシュレート対応ゲームを何本もやってみたけど、応答時間の遅れは一切感じませんでした。
類似品よりだいぶ安い699ドル/税込9万9800円。
AOC ゲーミングモニター AGON ワイドディスプレイ AG274UXP/11 (27インチ/ゲーミング/160Hz/1ms/UHD/スクリーンシールド/Nano IPS/昇降/回転/スイーベル/HDMI2.1/Type-C/スピーカー) 99,800円 Amazonで見るPR !function(t,e){if(!t.getElementById(e)){var n=t.createElement("script");n.id=e,n.src="https://araklet.mediagene.co.jp/resource/araklet.js",t.head.appendChild(n)}}(document,"loadAraklet")24インチも要らない。4Kも要らない。安くて高リフレッシュレートなのがいい!
そんなみなさまには高品位&低価格なモニターを誇るPixioブランドが狙い目。特にPX248 Prime Sは140ドル切るリフレッシュレート165HzのIPS LCDではベストチョイスに入る製品です(日本は2万2980円)。
Pixio PX248 Prime ゲーミングモニター 23.8インチ FHD IPS 144Hz 1ms スピーカー内蔵 2年保証 22,980円 Amazonで見るPR !function(t,e){if(!t.getElementById(e)){var n=t.createElement("script");n.id=e,n.src="https://araklet.mediagene.co.jp/resource/araklet.js",t.head.appendChild(n)}}(document,"loadAraklet")FHD、1,920×1,080、輝度最大400ニト。応答時間1ms。最初はあまり気づかないかもしれませんが、200ドル未満まで条件をゆるめても、これほどいい製品はそうそう見つかりません。付属のスタンドは小さくてデスクスペースをとらないし、ベゼルも薄いので23.8インチまるまる画面、みたいな感覚で使えます。
安い歪曲モニターがいいなら、Pixio PXC277 Advancedもおすすめです。1,440p、1,500R、リフレッシュレート最大165Hz。27インチあるので220ドル/税込3万7980円するけど、出費を抑えながら本格ゲーマー気分が味わえるディスプレイです。
Pixio PXC277 Advanced 湾曲 ゲーミングモニター 27インチ WQHD VA 165Hz 1ms 37,980円 Amazonで見るPR !function(t,e){if(!t.getElementById(e)){var n=t.createElement("script");n.id=e,n.src="https://araklet.mediagene.co.jp/resource/araklet.js",t.head.appendChild(n)}}(document,"loadAraklet")こちらのおすすめは、CESのブースでみんなを虜にしたAlienware最新32インチQD-OLEDモニターです。
1,200ドル。決して安くはないお値段ですが、4K、リフレッシュレート240Hz対応、140PPI、応答時間0.03ms…とまあ、高級ゲーミングモニターの条件を何から何まで備えています。この種のディスプレイに求めるものすべてがひとつに詰まった製品といっても過言ではありません。
湾曲モニターには画面に視線を集中させる目的がありますが、あまりにも湾曲の度が過ぎると少し包囲されたように感じることも。その点、AlienwareのQD-OLEDなら湾曲率1,700Rですので、自分のスペースを乱されることなく、やさしく視線を誘ってくれます。
スタンドは結構大きくてズッシリ。税込15万9800円の価格もズッシリきますが、「ゲームの装備にお金をケチりたくない! ドーンとデカい湾曲モニター導入しちゃいたい!」という心境ならAW3225QFでキマリ。
Dell AW3225QF 32インチ 曲面 有機EL Alienware ゲーミングモニター(3年間無輝点交換保証/4K/QD-OLED/1700R曲面/DP1.4×1,HDMI×2/DCI-P3 99%/高さ調整,傾き/0.03ms/240Hz/G-SYNC Compatible,DisplayHDR TrueBlack 400,Dolby Vision HDR) 159,800円 Amazonで見るPR !function(t,e){if(!t.getElementById(e)){var n=t.createElement("script");n.id=e,n.src="https://araklet.mediagene.co.jp/resource/araklet.js",t.head.appendChild(n)}}(document,"loadAraklet")ここまで紹介したモニターはみなMacBook Pro、iPadといった一般的なApple(アップル)製品とつないでも普通に使えますけど、「MacBook Pro、Mac Mini、Mac Studioなどにつないで使えればそれでいい」という人にはApple Studio Displayでしょう。
大型で美しく、27インチ・5K対応。スタンドが邪魔にならないのでデスクにもスッとなじみますが、そのぶん台座を動かさずに左右に動かしたりはできないのが玉に瑕(きず)。買うのをやめるほどじゃないけど、盲点です。
リフレッシュレートが案外低くて60Hzですし、HDRにも対応していないので、メインのゲーミングモニターとして一番に選ばれることはなさそう。
以上の難点と割高感(1,599ドル〜/税込21万9800円〜)に目をつぶれば、Studio Displayは毎日使うメインのモニターとしてはとても優秀です。XDR Pro DisplayというのはApple語で、その実体はミニLED型モニター。黒はOLEDほど得意じゃないにしても鮮明・カラフルです。
選べるオプションは何種類かありますが、最安のを選んでも輝度600ニトなので、オフィス用に使うならこれでOKでしょう。
スタンド以外は最高。フィリップスのゲーミングモニター 脚が文字通り「足引っ張ってる」んだよなぁ…。そんな感想を持ったのが、Philips(フィリップス)のゲーミングモニター「Evnia 42M2N8900」です。42インチの4K OLEDモニターは、全ゲーマー納得の美しさなのですが…。スタンドが、脚じゃ邪魔なんですよね。実際使ってみた米Gizmodoのレビューをどうぞ。 デスク上のモニターをエンタメ使いしちゃうって人には、大きなゲーミングモニターい https://www.gizmodo.jp/2024/03/evnia-42m2n8900.html