フロリダ州が、野生生物保護と海洋汚染対策のために、ヘリウムガスが入った風船を屋外で飛ばすのを全面禁止にするみたい。
すでに法案は上院と下院を通過し、法制化されれば7月1日から施行されるとIFLSが伝えました。
実は現在の州法でも24時間以内に10個以上の風船を放すのは違法です。しかし、「House Bill 321」と呼ばれる法律が施行されれば、すべての風船を屋外に放つことが違法となり、6歳以上の違反者には150ドルの罰金が課せられるようになるそう(6歳なら手が滑って風船を放すこともありそうですが)。
なんで風船を飛ばしてはいけないのか。
それは放たれた風船が海に流れ着き、絶滅危惧種のウミガメやウミドリ、その他の海洋生物にとっての脅威になるから。ちょっと調べるだけでもいろんな写真が出てきますが、本当に悲惨です。一瞬の華やかさのために自然を犠牲にしちゃいけない、と考えさせれます。
それに、世界の海には1710億個ものプラスチックゴミがあると言われているので、それ以上増やすわけにはいかないんですよね。
風船を飛ばしちゃいけない州はフロリダに限りません。アリゾナ州、カリフォルニア州、コネチカット州、ケンタッキー州、メイン州、メリーランド州、テネシー州、バージニア州も制限しています。ちなみに、86年に150万個もの風船を一度に飛ばして災害並みの被害を出したオハイオ州は入っていません。
個人的には、もっと前に禁止を考えても良かったと思うし、アメリカだけでなく世界的にやめた方がいいと思っています。たしかに綺麗だけど、人間の一瞬の楽しみのために自然が犠牲になる必要ってないと思います。
Source: IFLS