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日本でも「宇宙天気」予報がスタート。新年度にも運用開始予定

  • 2024年2月28日
  • Gizmodo Japan

日本でも「宇宙天気」予報がスタート。新年度にも運用開始予定
Image: NICT(2月27日時点の太陽表面)

太陽が嵐を起こす。

私たちが外出する時にチェックする天気予報。さらにこれからは、宇宙天気にも注意して行動する必要がありそうです。

実は近年の太陽活動によって、高いエネルギーを持つ粒子や放射線が地球に降り注ぎ、様々な被害がもたらされています。

SpaceX(スペースエックス)が打ち上げたスターリンク衛星もその被害に遭っています。

この時は、打ち上げた49基のうち40基が磁気嵐に見舞われ、空の塵と消えてしまいました。

磁気嵐や放射線を監視 → 宇宙天気予報でお知らせ

人工衛生などにダメージを与える磁気嵐は、太陽フレアと呼ばれる爆発現象によって発生します。

そこで総務省を中心に、情報通信研究機構(NICT)が開発したシステムで太陽フレアを監視し、具体的な影響を国民に知らせる宇宙天気予報のスタートを検討していました。

総務省は2024年度中の運用開始を目指しています。

“注意報”や“警報”でお知らせ

太陽フレアによって人工衛星の故障や通信障害が発生した場合、

電話回線が使えなくなる

テレビやラジオが使えなくなる

インターネットが使えなくなる

GPSが作動しなくなる・誤差が発生する

船や飛行機の通信ができなくなる

といった影響が予測されています。

これらの事象が発生してしまうと生活は大混乱です。

そこでパニックや混乱をできる限り抑えるため、あらかじめどれだけの影響が出るかを注意報や警報として注意喚起する予定です。

太陽の動きは今も見られます

情報通信研究機構(NICT)は現在も太陽の動きを観測(NICTの宇宙天気予報へリンク)しています。

ちなみに2月27日の宇宙天気予報は、

太陽活動はやや活発でした。今後1日間、太陽活動は非常に活発な状態が予想されます。地磁気活動は静穏でした。引き続き今後数日間、地磁気活動は静穏な状態が予想されます。電離圏は乱れた状態でした。今後1日間、電離圏は静穏な状態が予想されます。

でした。

これからは地球天気予報と宇宙天気予報を見る日常がやってきそうです。

Sorce: NHK, 読売新聞オンライン, 情報通信研究機構(NICT)

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