今や日本もヨーロッパの環境大国と並ぶほどのゴミ分別・リサイクルの意識が高まってきています。でも私がスウェーデンにやってきた99年当時は日本では今ほどゴミ分別・リサイクルは盛んではなく、当時から分別の鬼だった私は、うわさに聞くリサイクル大国に鼻息荒くやってきたわけです。
“うわさに聞くリサイクル大国”スウェーデン。果たしてその真相はいかに。
玄関出てすぐにリサイクル小屋があって便利
学生寮、そして一般的なアパートと暮らしてみてまず言えることは、ゴミ捨てやリサイクルが簡単。自分の好きな時間に好きなものを所定の場所に捨てる、または分別することができるこの簡単さ!
スウェーデンの一般的なアパートには共同のゴミ・リサイクル小屋があり、時間に関する決まりがない限り、いつでも自由にゴミ捨てやリサイクルに行くことができます。 たまったらそこに持っていけばいいわけですから、こんなに簡単なことはありません。
日本では地域ごとに分別方法が違ってくるようですが、スウェーデンは全国ほぼ変わりはありません。
ちなみにわたしのアパートの中庭横にあるゴミ・リサイクル小屋には8個の大小の容器があり、それらの内訳は以下の通りです。
アパート住人の義務は、このリサイクル小屋の所定の容器にきちんとゴミを仕分けして入れること。これだけです。
ただし、第一回のスーパー事情でもご紹介したように、Pant(デポジット)のマークがついた缶や瓶はお店に持っていくと換金できるため、リサイクル小屋には置かず、わたしも含め、店まで持って行く人が多いようです。
また、リサイクル小屋自体を自分達のセカンドハンド(物々自由交換できる場)にしているアパート組合もあります。住人が不要になったものを気軽に置いていくことができ、また、それが必要な人はそこから自由に持っていくことができるというこのシステム。無駄がなく、とても理にかなっていますよね。