電力変換システムを小型・低価格化・高機能化
ダイヤモンド電機株式会社は、2019年10月29日、3ポート電力変換技術を開発したと発表した。
同社は、自動車用点火コイルのグローバルリーディングカンパニー。3ポート電力変換技術は、1つの電力変換装置で3つの異なる電圧レベルの電力変換を行うというもの。省エネ機器内における電力変換システムの小型・低価格化・高機能化に、貢献するものとなっている。
再エネ活用機器への親和性が高い技術
電気自動車（EV）用充電器やパワーコンディショナ、また蓄電システムといった省エネルギー機器には、複数の電圧レベルが存在する。そのため、各電圧レベルの電力変換ごとにシステムを用意する必要がある。この電力変換システムの数が、省エネ機器においてサイズおよびコストの増大を招いていた。
この課題を解決すべくダイヤモンド電機は、3ポート電力変換技術の開発に至った。同技術では、従来は2つ以上必要であった電力変換装置を、1つで構成することを実現。また、Triple Active Bridge方式を採用し、全ポートにおいて双方向電力変換も可能にした。売電・買電が必要な系統連系装置など、再エネ活用に必要な機器への親和性が高い技術となっている。
社会の発展に貢献できる新たな技術を開発
同技術の主な用途としてダイヤモンド電機は、家庭用のハイブリッド蓄電システムや蓄電池付きEVステーション、またEVの車室内ACコンセント用電源一体型車載充電器などを想定。システムのサイズやコスト低減に貢献するとしている。
同社は今後も、社会の発展に貢献できる新たな技術開発と製品製造に取り組むとしている。
（画像はプレスリリースより）
▼外部リンク
3ポート電力変換技術を開発 - ダイヤモンド電機株式会社
https://www.diaelec.co.jp/
