太陽電池の出荷統計(2018年度第4四半期と通期)発表
一般社団法人 太陽光発電協会は5月24日、日本における太陽電池の出荷統計(2018年度第4四半期と2018年度通期)を発表した。
この調査は、2018年度第4四半期(2019年1月~3月)に日本での太陽電池出荷量と、日本企業での太陽電池出荷量について、モジュールの種類や性能および用途別などに出荷量をまとめ、これを年度通期分と対比を行ったものとなる。
なお、調査対象企業は、国内に拠点のある内外全35社に調査協力の依頼を行い、30社から回答を得たもので、日本企業と外国企業の比は53:47とのこと。
これによると、太陽電池モジュールの総出荷量は1,550MWで、前年同期比107%と前年に比べ増加した。モジュールの国内出荷量は、1,441MW(前年同月比105%)と前年同期に比べ増加し、海外出荷も109MW(前年同期比 146%)と前年に比べ大幅に増加した。
モジュール総出荷量のうち、日本企業は815MW(前年同期比95%)と前年同期を下回ったが、外国企業は735MW(前年同期比 124%)と前年同期を大幅に上回った。なお、国内生産と海外生産の比は16:84となり、2018年度第3四半期に比べ海外生産の比率が大幅に増加する結果となった。
総出荷量と国内出荷量は2017年度を底に反転
モジュールの国内出荷量は1,441MW で、前年同期比105%となり、これを用途別で見ると住宅用途は277MW(前年同期比101%)と前年並みだったが、全体の8割を占める非住宅が1,164MW(前年同期比106%)と、前年同期を大幅に上回った。
なお非住宅用途の内訳は、一般事業用途597MW(前年同期比145%)、発電事業用途567MW(前年同期比82%)とのこと。
さらに、日本での2018年度の太陽電池モジュール総出荷量は、5,914MW(前年度比104%)となり、国内総出荷量は、5,507MW(前年度比105%)となった。この結果、総出荷量と国内出荷量は、ともに2014年度以降は減少傾向にあったが、2017年度を底に反転し、2018年度は前年に比べ増加する結果となっている。
(画像は一般社団法人 太陽光発電協会のHPより)
▼外部リンク
一般社団法人 太陽光発電協会 プレスリリース
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h304q.pdf