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バイオマスボイラを活用してトマト栽培:「スマートアグリプラント」が稼働

  • 2017年6月4日
  • エネクトニュース
排ガス浄化機能を備えたバイオマスボイラを活用
JFEエンジニアリング株式会社のグループ会社である株式会社Jファームは5月29日、札幌市に建設したスマートアグリプラントの竣工式典を5月26日に開催したと発表した。

プラントのエネルギー源には、ベース熱源として、木質チップを燃料とするバイオマスボイラ(450kW×2台)を採用。これに加えて、ピーク時の熱源として天然ガスを利用するガス焚き温水ボイラ(1,160 kW×3台)も設置した。

排ガス浄化機能を備えたバイオマスボイラは、JFEエンジニアリングのオンリーワン技術だ。温室には、同製品によって熱とCO2が供給されるだけでなく、エネルギーコストを抑制しながら積雪に対応する独自の融雪システムが設置された。

従来設備に比べて化石燃料を50%以上削減
株式会社Jファームは2014年、苫小牧に2.5haのプラントを建設。トマトやベビーリーフの生産を行ってきた。

2016年4月には、札幌市にもトマト栽培専用のプラントを新設することを決定。拡大する顧客ニーズに応えるべく、苫小牧と札幌の2拠点で生産体制を構築することになる。今回竣工式が開催された札幌プラントは、すでに2016年12月に完成し、2017年4月から出荷を開始している。

札幌プラントの建設に当たっては、農林水産省の「平成28年度強い農業づくり交付金」によって費用の約半分を補助された。同交付金は、地域エネルギーと先端技術を活用した高度環境制御型栽培施設に交付される補助事業で、従来設備に対して化石燃料を50%以上削減することなどが要件。

JFEエンジニアリンググループは、今後も最先端の技術を用いたスマートアグリプラントにより、新しい農業の形成を推進していくとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

JFEエンジニアリング・Jファーム プレスリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20170529075023.html

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