2024年6月、横浜みなとみらいの海上に浮かぶ客船ターミナル「ぷかりさん橋」の2階に、昭和レトロの香りが漂う「PIER21 MUSIC CAFE & BAR(ピアトゥエンティーワン ミュージック カフェアンドバー)」がオープン。横浜赤レンガ倉庫や山下公園、横浜中華街といった観光名所からもアクセスしやすく、横浜散策の途中にふらりと立ち寄れる注目の新スポットです。
「ぷかりさん橋」は、みなとみらい駅から歩いて7分ほど。近代的なビルが立ち並ぶ街並みを抜け、「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」の海側に出ると、灯台のような時計台が目を引く洋館風の建物が見えてきます。
客船ターミナルに入ると、1階は待合室になっていて、どこか旅情を誘います。船に乗り込むような気分で階段を上がると、たどり着くのは「PIER21 MUSIC CAFE & BAR」。ミュージックカフェ&バーの名にふさわしく、入口正面にDJブース付きのカウンターを構え、上質な音楽に包まれながらくつろげる空間が広がっています。
思わず目を奪われるのが、入口横の壁一面に並んだLPレコード。昭和歌謡やアイドル好きにはたまらない珠玉のラインナップで、その時代の空気をまとったジャケットも見応えがあります。
店内からは横浜港や横浜ベイブリッジをはじめ、港を行き交う船を間近に望むことができるのも“海上”というロケーションならでは。桟橋特有のゆるやかな浮遊感も心地よく、まるで豪華客船でクルーズしているかのような妄想が膨らみます。
昭和レトロなカフェとモダンなレコードバーが融合した空間で楽しめるのは、昔ながらの喫茶店メニューを今風にアレンジしたフードやスイーツの数々。メニュー表もレコードやCDジャケット風のデザインで、遊び心あふれる演出にときめきます。
カフェタイムの人気メニューは、プリンアラモードをパフェ仕立てで表現した「プリンパフェ」。大分のブランド卵「蘭王」を使った自家製プリンは、むっちりとした“硬め食感”がどこか懐かしく、レトロな気分をさらに引き立ててくれます。
もうひとつの名物が、目にも楽しいカラフルなクリームソーダ。最近では、パシフィコ横浜やKアリーナ横浜でのライブ終わりに訪れた人たちが、推しのメンバーカラーに合わせて選ぶのが定番の楽しみ方に。SNS上には、クリームソーダと推しのアクスタを並べたショットがたくさん投稿されていて、推し活カフェとしても話題を集めています。
気になるクリームソーダの味はと言うと、定番のメロンやブルーハワイのほか、ストロベリー、ローズヒップ、レモン、ストロベリー×ブルーハワイとバリエーションが豊富! 色だけでなく味も違うので、飲み比べをするのも盛り上がります。
店内には1980〜1990年代のJ-POP、昭和歌謡、シティポップ、洋楽など、2万曲以上のプレイリストがあり、リクエスト制で好きな曲を流してもらえるのも嬉しいポイントです。
手書きのリクエストカードに曲名とアーティスト名を書いてスタッフに渡せば、思い出の一曲が特別な空間にやさしく流れて心に残る体験に。海の景色と心地よい音楽に包まれて優雅なひと時を過ごすなら、予約制の「アフタヌーンティースタンド(3,300円)」もおすすめです。
週末はDJイベントやライブも開催。潮風と音楽に包まれながら港町ヨコハマの魅力に浸れる、大人のためのニューレトロなスポットに出かけてみませんか?
PIER21 MUSIC CAFE & BAR(ピアトゥエンティーワン ミュージックカフェアンドバー)
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目先 ぷかりさん橋2F
電話番号 080-4582-2556
営業時間 11:30〜19:00(L.O.18:30)、金・土曜〜22:00(L.O.20:30)
定休日 月曜(祝日の場合営業)
Instagram @pier21_music
文=田辺千菊(Choki!)
写真=鈴木七絵