日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、山梨県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
世界最高峰の花火大会「The絶景花火『Mt.Fuji』2025 〜世界花火博〜」が、今年も富士山1合目の「ふじてんリゾート特設会場」で開催。残雪の富士山と桜を愛でながら、花火の臨場感を満喫できる絶好の機会です。
100年以上の歴史を持つ日本を代表する花火師BIG4が競演する豪華絢爛な花火は、どのシーンも目を離せない優美さ。花火の音は富士山に反響、打ち上げ場所から観覧席まで遮るものがない最高の環境のため、花火の衝撃をカラダ全体で感じられるのもたまりません。
2025年は「花火で世界はつながる」をコンセプトに日本の4大花火師に加え、海外でもトップクラスの花火師をアメリカ、スペインからも迎えます。
また、今年は特別演目として、愛知県豊橋市にある吉田神社の手筒花火も登場。世界遺産における手筒花火の演目実施は、初めてのこと。期待が高まります。
富士山の敷地内で開催する唯一の花火大会ならではの、最高級の絶景花火による特別な体験をしてみては。
The 絶景花火『Mt.Fuji』2025〜世界花火博〜
【開催日時】 2025年4月19日(土)予定 ※雨天決行荒天時中止
【開催場所】ふじてんリゾート特設会場(山梨県南都留郡鳴沢村) ※富士山1合目敷地内
【開場/開演】 開場:16:00(予定)開演:18:30(予定)※日の入り18:24
https://the-zekkeihanabi.com/mt-fuji/
山中湖の湖畔にある花の都公園は、花を中心に自然に親しみながら学びも多い、とっておきのスポット。富士山を眺めながらポピー、ヒマワリ、チューリップ、コスモスなど年間を通じて美しい花々を鑑賞できる30万平方メートルもの広さを誇る花畑をはじめ、全天候型温室フローラルドームふらら、落差10メートル、幅80メートルもある明神の滝、水に親しむ遊び道具がある水遊具広場など、見どころが満載です。
およそ1000年以上前の富士山の噴火によって形成された「溶岩樹型群」を観察できる溶岩樹型地下観察体験ゾーンは、この地域ならでは。さまざまな施設があるため、幅広い世代で楽しめます。
4月下旬〜5月上旬ごろには、色とりどりのチューリップが花畑一面を埋め尽くします。さらに季節が進むとブルー一色のネモフィラの出番。富士山と花畑との共演は、見れば誰もがウットリとするような美しい景観が見事です。
富士山とチューリップ「山中湖 花の都公園」(ふじさんとチューリップ「やまなかこ はなのみやここうえん」)
所在地 山梨県南都留郡山中湖村山中1650
http://www.hananomiyakokouen.jp/
美しい渓谷が豊富な山梨県は、比較的歩きやすいハイキング・トレッキングのコースが充実しています。
新緑がまぶしい季節におすすめなのが、西沢渓谷。山梨秩父多摩甲斐国立公園内に位置し、国内屈指の渓谷美を誇る景勝地として知られています。川底の花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)が太陽の光に照らされ、水面がエメラルドグリーンに輝いて見えるのが特徴的で、いつまでも眺めていたくなるような神秘的な自然のパワーに満ちています。
4月末から山開きされる道中には、つぼみは濃いピンク、咲くと淡いピンク色のシャクナゲを見ることもできます。
西沢渓谷(にしざわけいこく)
所在地 山梨県山梨市三富川浦
https://www.yamanashishi-kankou.com/nature/nishizawa_keikoku/
“果物の宝石”と呼ばれる高級フルーツがさくらんぼです。山梨県の西側にある南アルプス市のさくらんぼは、全国でもいち早く収穫期を迎える穴場。5〜6月頃は、市内のあちこちのハウスでさくらんぼを思う存分食べられる、さくらんぼ狩りを楽しむことができます。
内陸性気候の南アルプス市は、寒暖差が大きいため果物の生産に適しています。おいしいさくらんぼを見極めるコツは、大玉で軸が太いものを選ぶこと、太陽によく当たった真っ赤な実を選ぶことの2つ。
真っ赤に熟れたジューシーなさくらんぼを一足早く味わってみては。
さくらんぼ狩り(さくらんぼがり)
所在地 山梨県南アルプス市
https://minami-alpskankou.jp/?page_id=2955
富士五湖の中で、最も水深が深く湖水の透明度が高い本栖湖。
本栖湖畔線沿いの登山口から山道を30分ほど登った場所には中ノ倉峠展望台があります。ここからは眼下に広がる本栖湖と富士山の眺望が楽しめることで知られます。
北岸は富士の好展望地で、野口英世の肖像が描かれた旧千円札の裏にデザインされた逆さ富士は、富士山写真家として知られる岡田紅陽が、中ノ倉峠から撮影した「湖畔の春」を使用しています。
この写真と同じ風景が見られるのは、この時期だけ。雪化粧された富士山と、青い空と湖、まばゆい新緑を見に来ませんか?
中ノ倉峠展望台(なかのくらとうげてんぼうだい)
所在地 山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉
https://www.fujisan-kyokai.jp/viewspot50/326
笛吹市は桃の生産量が日本一を誇る桃の町。坂が多く、標高約250メートルから約700メートル位まで桃畑が広がっています。
毎年3月末から4月にかけては、30万本ともいわれる桃の花が色づき、市内はピンクに染まります。
鑑賞するなら御坂山地と甲府盆地の交わる丘陵地にある「八代ふるさと公園」がおすすめ。ここからピンク色の桃畑を見下ろせます。
笛吹市の桃源郷(ふえふきしのとうげんきょう)
所在地 山梨県笛吹市全域(主に、春日居町、一宮町、御坂町、八代町、境川町)
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_3433.html
山梨県の南部・峡南地域に位置する富士川クラフトパークは、53ヘクタールの大規模な公園です。
こちらにある大花壇は、種まきや植え替えによる季節の花々を楽しめるスポット。春になると、チューリップとソメイヨシノが咲き誇り、条件が合えば同時に満開となります。
公園入口からも離れているので、ゆっくりのんびり花見が楽しめるのも魅力のひとつ。バーベキューやカヌー場、道の駅やレストランなどがあるので、一日中飽きずに過ごせます。
2025年3月20日には「レストラン&カフェ デイジー」がグランドオープン。バラ園に囲まれたレストランでお茶をしたり、「山梨県産熟成ポークのスローロースト」や「7種のスパイスチキンカレー」などの食事が楽しめます。
富士川クラフトパーク内の大花壇(ふじかわクラフトパークないのだいかだん)
所在地 山梨県南巨摩郡身延町下山1597
https://www.kirienomori.jp/facility/23/
笛吹市の玄関口であるJR石和温泉駅前には、地元のバラ愛好家グループの方々が管理する100種類以上のバラのアーチがあり、4月末頃から咲き始めて観光客をおもてなししてくれます。
石和温泉駅から車で15分ほどの場所にある公営温泉「みさかの湯」にもローズガーデンがあり、入浴客をお迎え。バラの甘く芳しい香りに包まれながら温泉に浸かれば、心身共にリフレッシュできそうです。
JR石和温泉駅前のバラのアーチ(ジェイアールいさわおんせんえきまえのバラのアーチ)
所在地 山梨県笛吹市石和町松本
https://fuefuki-syunkan.net/kaika/rose
富士山吉田口登山道の中ノ茶屋は、北口本宮冨士浅間神社から約5キロ登った標高1,100メートルの所にある建物。周辺には国の天然記念物・県の花・市の花にも指定されている、山梨県最大の2万本のふじざくらが群生しています。
中ノ茶屋周辺とふじさんミュージアム(富士吉田市歴史民俗博物館)エリアでは「ふじざくら祭り」も開催され、例年多くの人が訪れます。
「ふじざくら祭り」期間中の土日祝日には湯茶サービスや限定桜餅を販売。4月19日、26日、27日に花鉢を配布。さらに4月25日、26日にはお茶会も実施されます。
ふじざくら祭り
開催期間:2025年4月18日(金)〜4月29日(火・祝)
富士山吉田口登山道 ふじざくらとふじざくら祭り(ふじさんよしだぐちとざんどう ふじざくらとふじざくらまつり)
所在地山梨県富士吉田市上吉田、富士山吉田口登山道の中ノ茶屋周辺
https://fujiyoshida.net/event/142
八ヶ岳南麓の観光の原点ともいえる「清里高原つつじ祭り」。例年6月に開かれます。
かつてはツツジで山全体が赤く染まったといわれる「美し森」。赤岳の尾根の一部が孤立してできた標高1,542メートルの小高い丘で、山頂まで徒歩15分で登ることができ、ハイキングにぴったり。展望台から清里高原や南アルプスなど360度の大パノラマを見下ろせば、清々しい気分に。
近年、ツツジの樹勢が弱まっていましたが、数年前から植樹活動を進めており、赤やオレンジ色の鮮やかなレンゲツツジが咲き誇るようになりました。
清里高原つつじ祭り・つつじ祭りウオーク(きよさとこうげんつつじまつり・つつじまつりウオーク)
所在地 山梨県北杜市大泉町西井出8240-1
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4996.html
文=CREA編集部