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神奈川県の中井・渋沢丘陵をぐるりと サイクリング。薫風香る5月、 自転車で体と心を整える旅へ

  • 2024年5月14日
  • CREA WEB

休日に車で近くの山へ出かけてサイクリング。旅行気分も味わえるし、健康にも繋がります。

 みなさん、こんにちは。CREAアンバサダーの水村真奈です。薫風香る5月、頬を撫でる風が心地よい季節ですね。

 暑くなり過ぎず、天気も良いこの季節、サイクルツアーに出かけてみませんか。今回は私がこの春に体験した神奈川県の中井・山北を巡るジャパンエコトラックメディアツアーの様子をお届けします。

 バイク初心者の私が全力で挑んだサイクリング記録、どうぞお楽しみください。

自転車などのエコな方法で日本を巡る、新しい旅の形


「BIOTOPIA ビオトピア」は、神奈川県大井町にある「未病」についての情報発信機能を持った施設。

 今回、参加したのは、アウトドアメーカー モンベルが推進する「ジャパンエコトラック」のメディアツアー。

 ジャパンエコトラックでは、自転車など人力による移動手段で、日本各地の豊かな自然をはじめ、歴史や文化、グルメなどを満喫する新しい旅のスタイルを提案しています。全国各地のさまざまなモデルコースが登録されており、今回は「中井・渋沢丘陵サイクリングルート」を初心者向けにカスタムしたメディアツアーコースに挑戦しました。

 スタート地点は、未病改善をコンセプトにした広大な複合施設「BIOTOPIA」。豊かな自然に囲まれて、なんだか気持ちの良い一日になりそうです。到着した頃は重かった雲も徐々に晴れていき、太陽の光が河津桜が美しく照らします。風を感じながらのサイクルツアー、出発前から清々しさを感じます。


景色を眺めながらの移動はサイクルツアーならではの醍醐味。

 今回のルートは渋沢丘陵を巡る、坂道が多めのコース。さっそく、登り坂の登場です。普段、自転車を乗り慣れていないので少し不安でしたが、ギアを軽くして、負荷を落としながらゆっくりと坂を上っていきます。


こんな大きなトンネルの中を自転車で抜けるのは初めてかも!

 普段のシティサイクルとは違う、ロードバイクならではの乗り方に初めは戸惑いながらも、ジャパンエコトラックの公式アプリでルートを確認しながら進んでいきます。トンネルの中や、山沿いの車路など、普段は車でなんとも思わず通っていた道も、ロードバイクで走ると新鮮。全身を景色が通り抜けていく感覚にドキドキします。

自転車などのエコな方法で日本を巡る、新しい旅の形


頑張った後には、ご褒美が。見晴らしのよい眺望が広がっていました。

 坂を上りきると最初の目的地「震生湖」に到着です。この震生湖はその名の通り、関東大震災の影響で出来上がった湖だそう。日本で一番新しい湖でもあり、国の登録記念物に登録されています。


地震の影響でできたとは思えないほど大きな湖にびっくり。周囲は公園としても整備されているので、休憩するには最適です。

 山の上にひっそり佇む水辺に立つと、その豊かな自然に、自分が今神奈川にいることを忘れてしまいそうです。自転車で来たからこその感慨にひたりながら、ひと息つきました。


震生湖のある秦野市は盆地。周囲を山々が囲んでいます。この景色も自転車で移動するからこそ。

しばらく自転車を走らせていると周囲には菜の花畑が。

 ひと休みしたら、ランチへ。ここからは嬉しい下り坂、ちょうど菜の花が気持ちよく咲いていました。こうした季節を身近で感じることができるのもエコツーリズムならではの魅力ですね。


なかい里都まちCAFÉは中井中央公園にある施設。

 ランチをいただくのは、中井町の魅力を発信する「なかい里都まちCAFÉ」。この日は雲が多く、見ることができず残念でしたが、晴れた日は富士山を綺麗に望むことができるそう。


昼食は菜の花パスタ。菜の花は中井町の名産です。

神奈川県と聞くと都会のイメージですが、豊かな自然に恵まれた中井町は特産品がたくさん!

 今回いただいた菜の花のパスタを初め地元の食材を活用したメニューが豊富な、なかい里都まちCAFÉには中井町の特産品も並びます。この日も採れたての菜の花などさまざまなものが販売されていました。

 ゆるやかな丘陵地帯に位置する中井町は豊かな自然に恵まれ、さまざまな作物が採れるのだそう。里都まち(さとまち)なかいブランドという「これ!」という特産品を集めた独自の認定制度もあるのだとか。こうした地域ならではのお土産を手に入れながら旅を進めていくのも楽しいですよね。


次の目的地に向けて出発です!

 後半戦は緩めの坂(といっても初心者の私にとってはじわじわしんどい登り坂)を再び上っていきます。キツイけど、こぎ続けていると、なんだか次第に心地よくなってくるような気もしてきます。

 次の目的地は、相模湾を望むオリーブ園「ファームビレッジ湘南 中井オリーブ園」です。後もう少し!

自転車などのエコな方法で日本を巡る、新しい旅の形


ファームビレッジ湘南 中井オリーブ園はなだらかな丘陵地に一面のオリーブ畑が広がる、まさに絶景スポットでもあります。

 ファームビレッジ湘南 中井オリーブ園は2014年に開園。湘南・西湘エリアは海からの潮風と日照時間に恵まれた土地で、オリーブの栽培に適しているのだそう。開園当初は1,500㎡の敷地面積でしたが、今では約75,000㎡、3,000本のオリーブの木を栽培していると言います。


豊かなオリーブ畑をマウンテンバイクで巡る、特別なアクティビティが。

初心者でもしっかりと教えてくれるので安心です。

 この豊かなオリーブ園に本格的なマウンテンバイクのコースがあります。湘南ベルマーレトライアスロンチームのメンバーが月に2回MTB体験会を開催しているそうで、早速、私も体験させてもらうことに。

 マウンテンバイクに乗るのは初めてのことで、少し腰が引けながらも、丁寧な指導のおかげで徐々にコツを掴んでいきました。ブレーキのかけ方や坂道での運転のコツなどしっかりとプロが教えてくれるので、初心者でも安心して体験できます。


気持ちのよい光景に思わず感動の声が!

 いざ、出発するとイタリア・トスカーナを彷彿とさせる広大なオリーブ畑が早速お出迎え。思わず声が上がります。


コースには急な坂道もありますが、電動だから負担も少なく、快適に楽しむことができます。

 木漏れ日の中きらめくオリーブ畑やまさに山! というような坂道など、木々の間をバイクで滑走する爽快感は言葉にならないくらい気持ちがよかったです。

 ロードバイクとは全く違う車体の重量感、スピード感、そしてそこから生まれるスリルはスキーで雪山を滑走する感覚に近く、このスポーツに夢中になる気持ちがわかる刺激的な時間でした。それでも坂道は怖かったですが(笑)。


一つ一つを丁寧に手摘み収穫し、厳選した果実のみを使ったオリーブオイルは香り高く、まさに逸品。

 湘南ファームビレッジでは、オリーブオイルの製造もしています。この日試食させていただいた3種類はどれもフレッシュで味が濃く、これだけでパンが進むこだわりの美味しさでした。ぜひ一度試してみてください。

達成感と爽快感。サイクルツアー、おすすめです!


最後のひと踏ん張り!

 目一杯楽しんだら、後はスタート地点でもあったゴールのBIOTOPIAに帰りましょう。残るは5km、最後の力を振り絞って走ります。


ゴール! 初めてだけど35kmの山道をしっかり走りきりました!

 無事、到着! ゴールの直前に少し雨に降られましたが、これも自然の旅だからこそ。初めてのサイクルトラベルをしっかりと走り切って、充実の達成感です。


ジャパンエコトラックの公式アプリに登録すると、旅の記録がしっかり残るのもうれしい。

 ジャパンエコトラックの公式アプリを確認すると、そこにも「Complete!」の文字が。アプリ内に今日の記録が残るのは嬉しいですよね。旅の行程が思い出されます。ジャパンエコトラックは全国で34エリア、神奈川県だけでも14のサイクリングルートと4のトレッキングルートが登録されていて、これからも増えていく予定とのこと。

 コンプリートを目指してみるのもいいですし、今度の旅先にはどんなコースがあるのか探してみたりしてみるのもいいですね。体力レベルや距離がしっかりと書かれているので、自分のレベルにあったコースを探して週末また出かけてみたいです。


BIOTOPIAにはマルシェをはじめ、レストランなどさまざまな施設が併設されています。

 最後はBIOTOPIAのマルシェでお買い物。中井町をはじめ、神奈川の季節を感じる旬の地元野菜や生産者の顔が見える商品など“カラダとココロに優しい”アイテムがずらり。さすが、未病改善をテーマにした施設です。

 今日の日の思い出に、やりきった自分へのご褒美に美味しいアイテムをセレクトしました。ご褒美をたくさん買っても罪悪感がないのもうれしいポイントです。


また走りたいと思う1日でした。

 丸一日のサイクルツアーを終えて感じるのは、ひたすらに達成感。膝やふくらはぎはもちろん、ハンドルを握り続けた腕にも1日の頑張りを感じながら、やり遂げた自分に誇らしさすら感じます。

 自然の美しさ、滑走する爽快感、時には緊張感に感情を揺さぶられながら、体力も使い切って、言葉通り全力で望むサイクルツアーでした。日常でここまで自分に負荷をかける機会もないので、何か思い切って挑戦したい人はぜひ体験してみてほしいです。

 もちろんもっとゆったり楽しみたい方向けのコースもありますので、ぜひWEBやアプリをチェックしてみてください。

ジャパンエコトラック

https://www.japanecotrack.net/

文=水村真奈
写真=CREA編集部

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