相模湾の美景を望む「葉山マリーナ」内の「HELLY HANSEN OCEAN HAYAMA MARINA(ヘリーハンセン オーシャン ハヤママリーナ)」。
ブランドの「フィールド型フラッグシップストア」を標榜しているが、いったいどんな店舗なんだろう? さわやかな春日に葉山を訪ねた。
「ヘリーハンセンのラインナップが一手に見られる店舗になっています。マリンスポーツをやっている方が装備をそろえることもできますし、近所に住んでいる方が日常に取り入れられるウェアも見つけられます」
出迎えてくれたゴールドウイン・ヘリーハンセン事業部の小池亮さんはそう説明する。
ヘリーハンセンの歴史は古く、1877年にノルウェーで誕生した。高い防水技術を用いたマリンウェアが有名だが、現在では登山やスキー・スノーボードなど幅広いアウトドア活動でその製品が支持されている。
フラッグシップストアである「ヘリーハンセン オーシャン ハヤママリーナ」は昨年11月、もともとあった葉山マリーナ内の店舗の売り場面積を3倍ほどに拡大してリニューアルオープン。
ちなみに葉山マリーナは、日本のヨット発祥の地といわれ、マリンスポーツを楽しむ拠点。江ノ島を周遊する約45分のクルージングは観光客に人気で、建物にはカフェやレストランも入っている。
さて「ヘリーハンセン オーシャン」の店内を見渡してみると、ヘリーハンセンの原点であるセーリングウェアをはじめ、トレッキング、アウトドア、ライフスタイル、キッズなどの各カテゴリーのウェアやグッズがずらりと並んでいる。
「HELLY HANSEN OCEAN」のロゴが入ったフーディーやタンブラーなどの店舗限定商品も魅力的。また、「THE NORTH FACE」や「NEUTRALWORKS.」、「DANSKIN」などのゴールドウインの人気ブランドも取りそろえる。
さらに、フィールド型店舗として「体験」や「地域」がキーワードになってくる。
今年3月には、葉山在住アーティストのデザインを用いたシルクスクリーンプリントのワークショップを開催。5月からは、子ども向けの水遊びアクティビティプログラムをスタートするという。
「葉山という場所自体が、海と山に囲まれていて、リラックスしたりワクワクできるようなエリアだと思うんです。だからそんなフィールドを楽しむことができる拠点を目指しています」
自身も湘南地域に暮らし、釣りやサーフィンを楽しむ小池さんが実感を込めて話す。
一方で、水遊びは危険性も伴うため、安全啓発もブランドの責務だ。そこでヘリーハンセンは、マリンスポーツ向け捜索支援サービス「ココヘリマリン」とコラボレーション。発信機にブランドロゴが入ったヘリーハンセンモデルが登場した。
また、発信機専用ポケットを付けた子ども向けライフジャケットを発売。「ココヘリマリン」の普及を目指している。
フィールド型店舗は「安全」を伝える拠点でもあるという。
「海辺に隣接しているヘリーハンセンの店舗はここだけなので、水遊びをするときの心構えだったり、安全に必要な装備についても伝えていく場所にしていきたいです」
ヘリーハンセン
https://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/
文・撮影=一ノ瀬伸