台湾東部・花蓮で発生した地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
CREA編集部では、台湾観光庁の声明や、現地コーディネーターからお話をうかがい、台湾を応援する気持ちを込めて、完売したCREA春号をハンディサイズにムック化した、CREA Due『愛しの台湾』を刊行します。その一部を抜粋し、掲載します。
CREA編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
台湾で訪れたいのが、どこか懐かしさが漂う場所。近年は台湾も都市開発が急速に進んでいるが、台北から高速鉄道で2時間程の距離にある台南にはノスタルジックな風景が溢れている。
日台合作映画『青春 18×2 君へと続く道』で主に描かれるのは、そんなのんびりとした時間が流れる台南だ。『余命10年』の藤井道人監督最新作で、ダブル主演を務めるのは台湾のスター俳優であるシュー・グァンハンと、日本の若手実力派俳優として活躍中の清原果耶。
台湾と日本を舞台に、18年という年月を超えた美しくも切ないラブストーリーが展開される。ロケ地として使われた台南を中心に必訪スポットを厳選して紹介する。
ジミー(シュー・グァンハン)とアミ(清原果耶)が訪れる映画館は、1950年に開業した台南の歴史ある再上映映画館。台湾出身の映画監督アン・リーも少年時代に通ったと言われている。
その最大の特徴はレトロな佇まいの建物に掲げられた手描きの映画看板。台湾全土はもちろんのこと、世界的にも珍しくなった手描き看板は一見の価値がある。
【台南】全美戯院(チュアンメイシアター)
シアター内の売店でお菓子などを買い、食べながら映画鑑賞ができる。映画館の向かいに看板製作のアトリエがあるので運が良ければ見学できるかも。台湾鉄道・台南駅からは徒歩25分ほど。
所在地 台南市中西區永福路二段187號
電話番号 06-222-4726
営業時間 月〜金曜 12:30〜23:00、土・日曜 10:30〜
https://www.cm-movie.com.tw/
アミが台湾各地を旅する場面でロケ地となったのが、台南を代表するオールドストリートの神農街。300メートルほどの細い路地にリノベカフェや雑貨店が立ち並んでいる。
通りには廟があり、お詣りもできるのが嬉しい。夜になると、赤い提灯が灯り幻想的な雰囲気になる。多くの店が夕方以降にかけてオープンするので、訪れるなら夜がおすすめ。
【台南】神農街(シェンノンチエ)
台湾鉄道・台南駅からタクシーで約10分。バスも利用できる。神農街の向かいには歴史ある市場があり、飲食店のほか新鮮なフルーツや野菜も販売されているので、ぜひ立ち寄りたい。
所在地 台南市中西區神農街
ジミーとアミもお詣りにきたのは1854年に建立された道教の廟で、中国道教の最高神である玉皇上帝が祀られている。玉皇上帝の生誕日である旧暦1月9日の参拝は、台南の人々にとって恒例の行事になっているのだとか。
ほかにも20以上の神様が祀られており、あらゆる願い事を叶えてくれると言われている。
【台南】台湾首廟天壇(タイワンシォゥミャオティエンタン)
台湾鉄道・台南駅からは徒歩で20分ほど。周辺には、日本統治時代の百貨店をリノベーションした「林百貨」もある。雑貨やお菓子などのおみやげが豊富に揃っている。
所在地 台南市中西區忠義路二段84巷16號
開館時間 6:00〜21:00
休館日 無休
拝観料 無料
https://www.tian.org.tw/
現在も使用されている線路上からランタンを上げる十分老街のランタン上げは台湾を代表する観光イベント。
十分は台湾の中でもっとも神様に近い場所とされているので、ここからランタンを上げると願いが叶うといわれているのだとか。
【十分】十分老街(シーフェンラオジェ)
台北からは鉄道で1時間半ほど。電車の本数が少ないので、ツアーなどで行くのがおすすめ。十分老街の線路沿いにはランタン店以外にも、おみやげ店や食べ歩きのお店も豊富に並ぶ。
所在地 新北市平渓區十分街
『青春18×2 君へと続く道』
5月3日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(清原果耶)と出会い、交流を深めるが突然アミが帰国することに。意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する―。
シュー・グァンハン 清原果耶
ジョセフ・チャン 道枝駿佑 黒木 華 松重 豊 黒木 瞳
監督・脚本:藤井道人 原作:ジミー・ライ「青春 18×2 日本慢車流浪記」
主題歌:Mr.Children「記憶の旅人」(TOY'S FACTORY)
エグゼクティブプロデューサー:チャン・チェン 音楽:大間々 昂 撮影:今村圭佑
製作幹事:JUMPBOYS FILMS/サイバーエージェント
制作プロダクション:JUMPBOYS FILMS/BABEL LABEL
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024「青春 18×2」Film Partners
https://happinet-phantom.com/seishun18x2/
※表紙と巻頭グラビアに登場したNICHOLASのスペシャルインタビュー、台湾で必ず食べたい小籠包や魯肉飯の名店、メイドイン台湾の美しい日用品などが盛りだくさんの台湾特集はCREA Due『愛しの台湾』でお読みいただけます。