台湾東部・花蓮で発生した地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
CREA編集部では、台湾観光庁の声明や、現地コーディネーターからお話をうかがい、台湾を応援する気持ちを込めて、完売したCREA春号をハンディサイズにムック化した、CREA Due『愛しの台湾』を刊行します。その一部を抜粋し、掲載します。
CREA編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
いつ訪れても熱気あふれる商人の街・迪化街。近年、おしゃれな雑貨店や飲食店が次々オープンし、伝統の光景に、新しい風が吹き込まれようとしています。
2015年からこの街でセレクトショップ「你好我好」を営む青木由香さんの案内で、迪化街のレトロとニュー、どちらも楽しみ尽くすツアーに出発。
迪化街でもひときわ目立つ、美しい赤煉瓦のバロック建築は、書店のオーナーの祖父が100年前に建てたもの。すでに人手に渡っていたが「ここで読書の楽しさを普及したい」と借り戻し、書店を開いた。
建物の紹介ツアーやクラシック音楽会、台湾の人形劇『布袋戲』の公演と催しも色々。
併設のカフェは、プリンとブラウニーが人気。お酒メニューもあって、迪化街にしては閉店が遅いのも嬉しい。
郭怡美書店(グォーイーメイシューディエン)
所在地 台北市大同區迪化街一段129號
電話番号 02-2550-8291
営業時間 14:00〜22:00、土・日曜 11:00〜22:00
定休日 無休
Instagram @kuos.astral_bookshop
昔ながらの様子を残した、迪化街唯一の農具屋さん。ヒノキの木桶、中華包丁、中華鍋とオリジナルが多いのがこの店の魅力。
奥のプライベートスペースとの仕切りには、日本統治時代に近所の医師が日本へ引き上げる際に譲ってくれたという珍しいクスノキの屏風がある。
店は今年で創業95年、迪化街で70年という老舗ならではの物語にも出合える。
永興農具工廠(ヨンシンノンジューゴンチャン)
所在地 台北市大同區迪化街一段288號
電話番号 02-2553-6545
営業時間 8:30〜18:30
定休日 無休
※カード不可
閑静な住宅街・青田街でケーキ店、ベーカリー、ビストロを展開する人気ブランドの大稻埕店。何に使うかも考えず一目ぼれして借り上げたという建物は、台湾の古い木造建築なのにまるでヨーロッパにいるような錯覚に。
隣は人気のカゴの店。買い物で疲れた体に、台湾の素材を使ったブランチや味に定評のあるケーキが沁みる。発泡酒やワインも豊富。
Take Five 五方食藏 大稻埕店(テイクファイブ ウーファンシーツァン ダーダオチェンディエン)
所在地 台北市大同區迪化街一段202號
電話番号 02-2550-8239
営業時間 10:00〜19:00
定休日 火曜
https://www.takefive.com.tw/
「LOKOSOKO」は、台湾語で「ありそうでない」「くだらないこと」の意味。ローカル市場に突如現れるこの店は、迪化街を拠点にするデザイン事務所が立ち上げた雑貨ブランドのショップだ。
中でも目を引くのが水色のボーダーのシリーズ。フランスのビーチで見たパラソルから思いついたと言うが、この生地、実は工事現場で使うブルーシート。
商品はみんなおしゃれにパッケージされている。台湾の「LOKOSOKO」、おみやげにいかが?
LOKOSOKO POP SHOP(ロコソコ ポップ ショップ)
所在地 台北市大同區迪化街一段21號 永樂市場1024室(6號出入口付近)
電話番号 なし
営業時間 11:30〜16:00
定休日 日〜水曜
Instagram @lokosoko.tw
コーディネーターの青木由香さんが、台湾各地から台湾のいいものを集めたセレクトショップ。政府指定の歴史建築へ2年前に引っ越し、木の扉の台湾レトロな雰囲気の店になった。
おみやげに人気な台南のツルツル食感の「意麺」や離島・澎湖のピーナッツのお菓子以外に、100歳を超えるおばあちゃんが編んだイグサの草履や先住民の月桃のカゴなど台湾民芸も扱う。
你好我好(ニ一ハオウォハオ)
所在地 台北市大同區迪化街一段14巷8號
電話番号 02-2556-5616
営業時間 10:00〜18:00
定休日 水曜
https://www.nihaowohao.net/
●教えてくれたのは……
青木由香(あおき・ゆか)さん
コーディネーター
神奈川県生まれ台湾在住。日台のメディアを通じて台湾の魅力を紹介している。ポッドキャスト 『楽楽台湾』のパーソナリティ。2015年「你好我好」 をオープン。
Instagram:@taiwan_aokiyuka
※表紙と巻頭グラビアに登場したNICHOLASのスペシャルインタビュー、台湾で必ず食べたい小籠包や魯肉飯の名店、メイドイン台湾の美しい日用品などが盛りだくさんの台湾特集はCREA Due『愛しの台湾』でお読みいただけます。
文・コーディネート=青木由香
写真=衛藤キヨコ
イラスト=小泉由美