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本場台湾料理とビールを堪能するなら 台湾居酒屋・熱炒店へ おすすめの熱炒店や楽しみ方をご紹介

  • 2024年4月1日
  • CREA WEB

地元産のおすすめビールは、なんといっても「18天」。製造から18日以内が消費期限の生ビールです。軽い飲み口が最高!

 台湾料理を楽しむのにぴったりなお店といえば、台湾居酒屋「熱炒店」。どのお店にもかなりの種類のメニューがあるので、少量ずつたくさんの料理を味わいたい人にもおすすめです。

 もちろんお酒に合うものばかりなので、台湾ビールや紹興酒などを飲みながら、ワイワイガヤガヤ楽しんでください。

 今回はおすすめの熱炒店のほか、お店のメニューにはあまり写真がついていないので、台湾の代表的なおつまみなどの料理についてもご紹介します。

 また、熱炒店の楽しみ方についても最後に盛り込みましたので、次の台湾旅行で熱炒店に行く際の参考になさってください。


◆33區熱炒生猛海鮮

熱炒ストリート長安東路一段の人気店


バーカウンターがある店舗はめずらしい。各種アレンジドリンクも提供しています。

 ビールと相性抜群なあのおつまみのアレンジバージョンが味わえ、ハイボールも楽しめるお店。熱炒店が軒を連ねる激戦区にあり、地元の人たちに呑兵衛ストリートとして知られるこの通りでは、あちこちから楽しそうな笑い声が聞こえてきます。

 この辺りの店舗は基本的に夜中まで営業しているので、遅い時間に食事をする場合にもちょうどいい。もちろんお酒を飲まなくてもOKです。

 熱炒店はセミオープンテラスのような形式が一般的。入り口は常にオープンになっていて、通路からそのまま店舗へ入れます(または、通路の席にそのまま座って食べる)。屋台の延長線上にあるようなスタイルで、本格的な台湾料理も楽しめる食堂的な場所でもあります。


通路からそのままスッと入れる気軽さが、台湾居酒屋・熱炒店の良さでもあります。

 最強おつまみと言っても過言ではない「涼拌毛豆(枝豆の黒胡椒風味)」は台湾通の人なら知っているかもしれませんが、こちらのお店ではアレンジメニューとして「蒜味毛豆(枝豆のニンニク風味)」を提供しています。

 日本では茹でた枝豆に塩を振って食べるのが一般的ですが、台湾の枝豆はゴマ油や黒胡椒、ニンニク、中華スパイスなどを混ぜた特製ダレで和えてあります。この味が絶妙で、お酒との相性がピッタリ。おかわり必至メニューです。


別名「病みつき枝豆」とも言われる台湾版アレンジ枝豆。各お店でいろんな味を楽しみましょう。

 ハイボールなども提供しており、ドリンクメニューにはありませんが、割ものやカクテルなども頼めば作ってくれるかもしれないので、店員さんに相談してみてください。


ジョッキ1杯180元。しっかりと濃い味わいのハイボールも楽しめます。

33區熱炒生猛海鮮

所在地 台北市中山區長安東路一段63-1號
電話番号 02-2563-3637
営業時間 12:00〜翌1:30
アクセス MRT松江南京駅出口3より徒歩約13分

◆完鍋子

映えそうな店舗デザインの熱炒店


真っ赤な外観が目を引きます。

 台北の中心地・東區も夜遅くまで営業している熱炒店やバーが多いエリア。このエリアは屋内で飲み食いするスタイルのお店がほとんどなので、長安東路エリアと比べると若干料金は高めですが、その分落ち着いた雰囲気の中で料理やお酒を楽しめます。

 完鍋子の店内は女性好みの雰囲気で、赤い提燈が台湾らしさたっぷり。男女共用トイレが多い台湾ですが、ここは男女別々に用意されているなど随所に気が配られており、清潔感が感じられるお店です。


赤を基調とした店内には提燈が吊るされ、SNS映えしそうです。

 店舗おすすめメニューの一つが、白身魚をピリ辛に煮込んだ水煮魚。痺れるような辛さで、ビールがどんどん進みます。


水煮魚260元。食欲旺盛になるような辛さ。ごはんも一緒に食べたくなる一品です。

 日本ではあまり馴染みのないおつまみ、鹽酥龍珠(イカのくちばしのフライ)は、フリッター状に揚げたイカのくちばしがコリコリとした食感で、手が止まらないおいしさ。素揚げしたニンニクやピーナッツと共に味わいます。


鹽酥龍珠220元。4人ぐらいでシェアするのがちょうどいいボリューム感。

完鍋子

所在地 台北市松山區市民大道四段159號
電話番号 02-8771-3603
営業時間 17:00〜0:00
アクセス MRT忠孝敦化駅出口1より徒歩約6分

◆湘鼎坊

落ち着いた雰囲気の大人熱炒店

 某酒場巡り番組でも取り上げられた、由緒正しい歴史を持つ老舗熱炒店。元総統のお抱えシェフが開いた店ということからも、そのすごさが伝わってきます。

 現在の場所でお店を開いてから、すでに20年以上。マンションの入り口脇にポツンとあって目立たないのですが、レトロな外観はシェフの熟練した腕前を思わせ、おいしさへの期待が高まります。


一見入りにくそうな外観ですが、レトロ感満載でグッときます。

 中華料理店のような回転テーブルが載った、大きな円卓が並ぶ店内。真っ赤な椅子や木製の丸椅子にも味があり、時代が感じられます。


メニューの価格は、90〜200元と格安。チャーハンや焼きそばは激安の90元なので、〆の一品としてぜひ。

 料理のベースは湖南料理と四川料理のミックス。痺れるような辛さと酸味のマリアージュを安心価格で堪能できます。

 ビールなど、お酒のつまみにピッタリな椒鹽四季豆(インゲンの塩コショウ炒め)は、インゲンのシャキシャキとした食感に絶妙な塩味とピリ辛感。お酒がわかる人が作る料理だからこその味わいだと納得させられます。


椒鹽四季豆130元。すべてのメニューが基本的に2〜3人前ほどのボリュームです。

 台湾のお酒はビールが一般的ですが、台湾らしいお酒としては紹興酒などもあります。

 お酒の強い方は、台湾版テキーラ・高粱酒にも挑戦してみてください。台湾人はストレートで飲む人が多いですが、やはり強いのでロックや水割り、炭酸割りなどで飲むのがおすすめです。


この高粱酒はアルコール度数58度。ストレートで飲めば喉が熱くなるほどの強さですが、台湾ではショットグラスで一気が主流。

湘鼎坊

所在地 台北市大安區基隆路二段184巷1號
電話番号 02-2737-3081
営業時間 11:30〜14:00、17:00〜21:00
アクセス MRT六張犁駅より徒歩約5分

熱炒店のマニュアル

 最後に、熱炒店を利用する際のアドバイスを。

①料理の注文方法

 注文はオーダーを取ってくれる店もありますが、大抵は自分でメニュー表に注文数を書き、店員に渡します。算用数字でもいいですし、正の字を使って書いても構いません。


お店によっては日本語メニューもありますが、その場合もほとんどが自分でオーダーするスタイルです。

②お酒の購入方法

 お酒は自分で冷蔵庫に取りに行ってOKです。好きなものを取ってきて飲んでください(ただし、飲み終わったあとの瓶は会計時に必要なので、席の近くに置いておきましょう)。


ソフトドリンクからアルコール類まで、各種ドリンクが揃っています。

 ちなみに、ハイボールなどの割りもの系のお酒はほとんどありません。もしハイボールを飲みたい場合は、ウィスキーボトルや炭酸水、氷などを持ち込んで飲むことも可能です(ただし、持ち込み料は別途必要)。

③グラスについて

 台湾で一般的に使われているグラスのサイズは、小ぶりのビールグラスのみ。大きいサイズのグラスで飲みたい場合は、使い捨てカップなどを買って持って行ったほうがよいでしょう。

④食べきれなかった場合

 食べきれなかった料理やお酒は持ち帰ってOKです。

⑤生け簀の魚介類を頼む場合

 入り口近くなどに生け簀があるお店の場合、生け簀の中の魚介類を選び、調理方法を指定して料理を作ってもらうことができますが、これは上級者向けのシステム。料金は素材の重さをベースに、プラス調理費用がかかるのが一般的。物によっては1,000元を超えることもあるので、値段確認は慎重に。勢いで注文するのは危険です。

⑥営業時間

 夜中まで営業しているお店が多いので、遅い時間に食事をする場合にもおすすめです。ただし、遅い時間のほうが混んでいることも多いので、予約可能な店は事前に予約をしておきましょう。


矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。最近は会う方から「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げ、おかげさまで10年を超えました。現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

文・撮影=矢作晃之

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