フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?
ネギ坊主のような見た目のアリウム類。
これまで、爽やかな青色と不揃いに咲く小花が特徴の「ブルーパフューム」、大太鼓のバチのような姿でガーデニングでも人気の「ギガンチウム」を紹介してきました。
「スネークボール」は熊本県にある木村園芸さんが生み出したアリウムのオリジナル品種で、切り花の中でも珍しい、茎のラインを楽しむ花です。
名前の通り、蛇のようなくねくねと曲がった茎に、小さなねぎ坊主のつぼみがついています。
つる植物のような曲線は一見すると自然の姿のようにも見えますが、育成途中で茎を棒や針金で固定したりなど、人の手で作られたものといいますから驚きです。
よく観察すると、躍動的なウェーブは確かにデザインされたものと分かります。
【アリウムの花言葉】無限の悲しみ、深い悲しみ、不屈の心、正しい主張、円満な人柄
【アリウムが誕生花の人】5月2日、5月31日、6月9日、6月18日、7月14日生まれ
佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)
フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌