のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。
きょうの当番は、しらいさん。
生姜焼きを作ると、「あー、生姜焼きってほんとお肉が柔らかくなるなあ」と毎回感心します。生姜とお酒のパワーらしいですが、今回はさらに“お肉柔らか酵素”を持つ玉ねぎももみ込んで。おそらくさらに柔らかくなったかと。
隠し味に梅干しを1個。ほどよい酸味と塩分で味が引き締まって、ごはんに合いますよ。
・豚ロース薄切り肉:150g
・赤玉ねぎ(または玉ねぎ):1/4個
・アスパラガス:1本
・ごはん:適量
A
・醬油:大さじ1
・みりん、酒:各大さじ1/2
・生姜すりおろし:1/2片
・梅干し(種をはずしてたたく):1個
・米油:大さじ1/2
(1) 玉ねぎは5ミリ幅に切る。豚ロース肉と玉ねぎはAでよくもむ。アスパラはがくを外し、斜めに4〜5等分する。
(2) フライパンに油を入れて強めの中火で熱し、アスパラを炒める。続けて(1)を入れて3分ほど豚肉の色が変わるまで炒める。ごはんにのっけて食べる。
玉ねぎは梅干し効果で赤くなったのではなく、たまたまあった赤玉ねぎを使ったからですのでお間違いなきよう……。普通の玉ねぎで大丈夫です。
おいしいもののっけ隊(隊員2名)
白央篤司(はくおう あつし)
「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/
しらいのりこ
お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔