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京都「薫玉堂 寺町店」の香袋調香体験で、奥ゆかしい香りの世界へ

  • 2024年3月19日
  • ことりっぷ


世界遺産・西本願寺の向かいに構える薫玉堂(くんぎょくどう)は、創業年が安土桃山時代にまでさかのぼる、日本最古の御香調進所です。寺町通にあるスタイリッシュな路面店「薫玉堂 寺町店」では、「香袋調香体験」と「線香調香体験」というふたつのワークショップを開催。香袋調香体験では、10種の香りの原料をひと匙ずつ合わせて好みの香りが作れます。心を豊かにしてくれる、奥ゆかしい香りの世界にふれてみませんか。
薫玉堂の創業は、安土桃山時代の1594(文禄3)年。西本願寺の向かいの現在の地ではじめた本願寺出入りの薬種商が起源です。以来430年にわたり、日本最古の御香調進所としての伝統を継承しながら、現代の暮らしに寄り添う香りも提案しています。
2022年春にオープンした寺町店は、地下鉄東西線の京都市役所前駅から8分ほど。文具や和菓子、日本茶などの老舗やアンティークショップが軒を連ねる寺町通にあります。
2階では予約制でワークショップを開催。「香袋調香体験」は、30分ほど(ひとつひとつじっくり選ぶ場合は~60分)で体験できる気軽なプラン。香りの原材料をひと匙ずつ選んで調合し、小さな巾着に詰めて自分だけの香袋(匂袋)を作ります。
はじめに、京ちりめんや麻など色柄や素材の異なる巾着から好みのものをひとつ、巾着を結ぶときに使う紐をひとつ選びます。
用意された香りの原料は、白檀、薫り香、ラベンダー、ローズ、カモミール、月桂樹など全10種類。薫玉堂のスタッフがそれぞれの由来や特徴について説明してくれます。
10種それぞれの香りの特徴をつかめたら、調香をはじめます。
まずは、ベースとなる「白檀」「薫り香」を選びます。線香でおなじみの「白檀」は、甘さと爽やかさを兼ね備えた和の香り。木のチップにオイルで香りづけした「薫り香」は、華やかな洋風の香りです。
つづいて、他の香りを選んでガラスの器で混ぜ合わせればできあがり。工程そのものはシンプルなものですが、香りを吟味しながら思い描くイメージに近づけていくのが難しいところ。ひと匙、またひと匙と重ね合わせるごとに香りに深みが生まれ、豊かな香りの世界に引き込まれていきます。
合計で10匙の香りの原料を合わせられたら、巾着に詰めます。布を手繰り寄せて紐を結んだら香袋が完成! 鞄の中やベッドサイドなど、香りをまとわせたい場所にしのばせます。
薫玉堂のオリジナルからセレクトしたものまで、香りにまつわるさまざまなアイテムを取りそろえています。おすすめは、豊富なバリエーションから好きな香りを選んで詰め合わせできる「線香」。たとえば、「祇園の舞妓」という名の線香は、「初々しくも華やかな舞妓さんの立ち舞う袖に乗って漂うおしろいのような甘い香り」。「醍醐の桜」は、「白檀と桜皮を調合し、桜の花びらに包まれるようなみずみずしく可憐な香り」といったように、古都を彩る情景や季節風物が香りで表現されています。
ほかに、平安時代、室町時代、そして薫玉堂創業の安土桃山時代――京都の時代の移ろいをイメージした3種のエアーフレッシュナーや、キャンドル、フレグランスオイル、ディフューザーなども。
京都旅の余韻に浸りたいとき、ホッと落ち着きたいとき、明るい気分になりたいときなど、日々の心の移ろいに寄り添ってくれる、奥深い香りの世界を体感してみませんか。

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