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正統派アフタヌーンティーがいただける、アンティーク家具に彩られた洋館「北浜レトロ」

  • 2024年1月7日
  • ことりっぷ


レトロ建築が多く残る大阪・北浜で、ひときわ目立つレンガ造りの洋館にあるティーサロン「北浜レトロ」。明治時代に建てられた純イギリス建築の建物は1997(平成9)年に国の登録有形文化財に指定されました。2階建ての建物の1階ではオリジナル紅茶や自家製ケーキ、焼き菓子が並ぶショップ。2階のティーサロンでは、伝統的なスタイルのアフタヌーンティーがいただけます。家具も直輸入のアンティーク、随所からトラディショナルなイギリスを感じられます。
大阪メトロ堺筋線北浜駅・京阪本線北浜駅の26番出口から徒歩すぐ、土佐堀通り沿いにある「北浜レトロ」。1912(明治45)年に建築された近代建築が、所有者がいなくなったことで朽ち果てつつあったのを現オーナーの小山壽一さんが買い取り、建築当時の純イギリス建築に戻すべくリノベーション。1997(平成9)年5月にティーサロン「北浜レトロ」を開業しました。
2階が純英国スタイルのティーサロン。インテリアは家具から電気スイッチ、絵画に至るまで全てイギリスから買い付けたもの。高い天井の下、直輸入のアンティーク家具が彩る空間は、ヨーロッパ圏から訪れる観光客が「キュートで懐かしい」「Very English」と称えるほど、本場の雰囲気が再現されています。
北側の窓際席からは土佐堀川越しに中之島公園のバラ園が見渡せ、春や秋は色付いたバラを眺められる特等席。
土佐堀通りを見下ろせる南側の席は、店内全体を見渡せるため予約で埋まってしまうことが多い人気席です。
多くの人のお目当ては、正統派のアフタヌーンティー。3段のティースタンドにドインクが付いていて、1人からオーダー可能です。
驚きなのは、ケーキ20種、スコーン10種類、ドリンクは約30種の紅茶とコーヒーから選べること。自分好みのアフタヌーンティーが完成します。
また陶磁器はすべてロンドンやストーク・オン・トレントのウエッジウッドから直接仕入れたもので、国内未販売のものも多数あるんだとか。器好きの方は要チェックです。
3段ティースタンドの1皿目はケーキ。日替わりで約20種から選べます。チーズケーキやタルトの種類が豊富で、どれも英国の伝統的レシピをベースとしたオリジナルです。
ケーキのなかで人気が高いのは、山盛りベリー。シロップ漬けの黄桃をサンドしたスポンジを最高級純生クリームでコーティングし、フランボワーズほか5種類のベリーをトッピング。キメ細やかなふわふわのスポンジと贅沢な甘さの生クリーム、多彩な食感のベリーの組み合わせは、シンプルで飽きのこないおいしさです。
2段目は、お店で焼き上げるスコーン。100近くのオリジナルレシピの中から日替わりで10種を提供しています。英国コッツウォルズの4つ星ホテルのレシピがベースで、新鮮なバター、牛乳、小麦粉などを使った手作り。機密性の高い南蛮窯で焼き上げるため外はサクッと、中はしっとり仕上がります。サイズも現地のポーションを再現しています。
スコーンには生クリームと2種類のジャムが付き、プラス150円でイギリスの伝統的なクリーム・クロテッドクリームを追加できます。
3段目はハムときゅうりのサンドイッチ。ひとくちサイズで食べやすく、ケーキと一緒に食べるのにちょうどいいボリューム感です。
紅茶は世界各国の高級茶葉を独自にブレンドしたハウスブレンドティー、レトロクラシックティーと名付けたストレートティー、上質な茶葉に果実や花弁などを贅沢にプラスしたフレーバードティーが計約30種。
ホットの場合は、2杯分をポットで提供され、さし湯も出してもらえるのでカップに3~4杯はいただけます。ティーポットはホテルのおもてなし用に作られた銀仕上げ。こちらも特別な時間を演出してくれています。
1階のショップには、英国カントリーケーキやオリジナルの紅茶がずらり。おみやげにちょうどいいクッキー缶やスコーン、焼き菓子なども多数揃います。
紅茶の茶葉は袋入り、缶入りがあるほか、手軽なティーバッグも。ミントグリーンが美しい、シックなオリジナルデザインのパッケージが素敵です。
「北浜レトロ」は、大阪の近代建築リノベーションブームのさきがけ。文化財レベルの近代建築が集まるエリアの中でも、明治時代のレンガ造りの洋館は貴重な存在で、今やレトロタウン北浜のランドマーク的存在です。
レトロ建築めぐりの合間に、ホッと一息つくには最高のロケーションです。建築に興味がない人でも、純イギリス建築による空間は、日々の暮らしから離れて、非日常な時間を過ごすのにぴったりですよ。

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