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横浜中華街でたしなむ中国茶♪静かな「中国茶藝館 茗香閣」でしっとり過ごす大人のお茶時間

  • 2023年12月22日
  • ことりっぷ


賑やかな横浜の中華街で最上級の茶葉を使った中国茶を味わう「中国茶藝館 茗香閣(めいこうかく)」。ビルの2階にあるお店の窓からは中国風の赤い提灯などが見え、ノスタルジックな雰囲気の中で静かに中国茶と向きあうひと時が過ごせます。あわただしい日常を忘れて、ゆったりとした贅沢な時間を自分へプレセントしてみませんか。
活気あふれる中華街の中でも比較的落ち着いた雰囲気の福建路沿いにたたずむ「中国茶藝館 茗香閣」。1階の中国茶の専門店「緑苑」の系列店で、高級な茶葉を60種類ほど種類豊富に揃える緑苑のラインナップの中から、季節ごとに約20種類を楽しめます。
中国茶は産地や作り方など多種多様で、お茶を淹れる温度や蒸らし時間がお茶によって様々なとても奥の深い世界です。茶葉一種類ずつを深く味わう中国茶の淹れ方個人講座(5000円~※要予約)も開催しています。
シンプルなお店の中は二胡の演奏などゆったりとした音楽が流れ、まるで隠れ家のよう。心静かに落ち着いて中国茶と向き合うことができます。
メニューは中国茶と台湾茶、それにお菓子とお茶請けが1種類ずつという、お茶をとことん楽しむための空間です。
中国茶は本格的な工夫茶式で楽しみます。テーブルには茶盤と呼ばれるトレーが用意され、急須のような茶壺(ちゃふう)とそこからお茶を注ぐ茶海(ちゃかい)、香りを楽しむ聞香杯(もんこうはい)、茶をいただく茶杯(ちゃはい)がセットされます。
中国茶の種類は発酵の方法によって緑茶・青茶・黒茶・黄茶・白茶・紅茶の6つに分けられ、そこに茶葉に香りを移したジャスミン茶などの花茶が加わります。メニュー表には茶葉の特徴が詳しく紹介されていて、香りや味などからお好みで選びます。
季節に合わせて選ぶとしたら、春は青茶の種類の中から、夏はさっぱりとした「白豪銀針(はくごうぎんしん)」、秋はキンモクセイの香りが漂う「桂花烏龍(けいかうーろん)」、冬には岩山や岩場で育つ岩茶などがおすすめなのだそう。
取材では青茶の一つで、フルーティーな香りの最高級烏龍茶・「鳳凰単欉(ほうおうたんそう)」(2500円)を選びました。茶葉の形状は細長いものから丸まっているものなどそれぞれです。
最初の一煎目はスタッフが淹れながら教えてくれるので、はじめてでも安心です。茶壺と呼ばれる急須に円を描くようにお湯を満杯になるまで注ぎ、フタをしてさらに上からお湯を注いで全体を温めながら蒸らします。この茶葉の蒸らし時間はなんとたったの10秒。すぐに茶海に注いでお茶を出し切ります。
茶壺は焼き物の町として知られる中国の宣興(ぎこう)でつくられる「紫砂茶壺」が最上級といわれています。このお店でも使っていて、使うたびに光沢が増して美しく、香り高く、色の濃い美味しいお茶が淹れられるのだとか。
茶海に淹れたお茶は、あらかじめ温めておいた細長い聞香杯に注ぎます。こうすることで聞香杯に香りが移り、そのあとに茶杯へと注ぎます。
まずは聞香杯で茶葉の香りをじっくりと楽しみます。目に見えない香りを、嗅覚だけを頼りに探りながら見つけていくのは、日常でなかなかない体験です。聞香杯に顔を近づけて一呼吸すると香りの世界へと導かれ、何か特別なものを見つけたようないい気分になりますよ。そのあとで、茶杯のお茶をゆっくりいただきます。
お茶は7~8杯ほどいただけます。お茶の香りも一緒に吸い込むようにして飲むのがポイントで、杯を重ねるごとに香りと味も変化していきます。3煎目からは、オーダーごとに蒸す温かいお菓子「中国茶入りマーライカオ」と一緒にいただくのもおすすめです。
さらに7杯目からはドライフルーツのお茶請けをぜひ。乾燥させたマンゴー・サンザシ・梅の味がギュッと詰まっていて、高級な中国茶を最後まで美味しくいただけます。静かな時間がゆっくりと流れるひと時を中華街で過ごしてくださいね。

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