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民藝の空間が美しい松本の「レストラン鯛萬」でいただく、フランス料理で優雅なひととき

  • 2023年9月28日
  • ことりっぷ


創業から70年を超える松本市の「レストラン鯛萬」。洋風の外観と松本民藝運動の中心となった工芸家らが手がけた空間を兼ね備え、松本が誇る美しい都市景観の一つとなっています。食材の持ち味を丁寧に引き出したフランス料理と、名店ならではの行き届いたサービスを提供しながら、それでいて気兼ねなく過ごせる居心地の良さも魅力です。緑に囲まれた重厚な扉を開いて、旅の思い出として心に刻まれる優雅なひとときを味わってみませんか。
松本駅から歩いて15分ほどの静かな街並みに建つ「レストラン鯛萬」。1950(昭和25)年の創業以来、高い格式を誇るレストランとして、松本市民はもちろん街を訪れる観光客からも愛され続けています。緑豊かな蔦や季節の花に包まれた外観は、特別な存在感を放つ洋風建築。〝山岳観光都市である松本市にふさわしいものを〟という経営者の意向から、フランス・アルザス風の外観が取り入れられたそうです。
洋風の外観とは打って変わって、店内は民藝が調和した日本的な風情を感じる空間。1964(昭和39)年に完成したメインダイニングホールは、松本での民藝運動の中心人物となり、松本民芸家具を興した池田三四郎が内装や調度品を手がけました。天秤梁という日本建築の手法が用いられた吹き抜けの天井に並ぶ美しい木組みや、使い込まれて味わいを増す松本民芸家具、鉄製の重厚な照明器具など、店内の随所で松本が誇る民藝や工芸の技と美にふれることができます。
メインダイニングホールと比べると、こぢんまりとした小ホールは1968(昭和43)年に増築された部分。暗色の梁や家具、鉄製のシャンデリアなどでまとめられた落ち着いた雰囲気に、窓の外に広がる中庭の緑が明るい印象を加えています。
陶器や織物、木工などさまざまな民藝の調度品も店内を彩ります。藤田嗣治のデッサンなど絵画の名品もさりげなく飾られているので、食事の後はゆっくりと店内をめぐってみるのもいいですね。
メニューは季節ごとに変わるコース中心のフランス料理。食材は農家から届く野菜など信州産を積極的に用いながら、食材によっては輸入品を使用するなど適材適所でより良い選択を心がけています。コースのメイン料理として人気の仔羊のロティでは鞍下肉とヒレ肉を組み合わせ、アスパラガスのタルトではソテーやサラダ状に仕立てたものも添えて。味や食感の違いを存分に楽しめる、繊細な技と趣向で楽しませてくれます。
特別なひとときにふさわしい空間や料理を備えていますが、服装にはこだわらずドレスコードは設けていません。とっておきの時間に期待をしながら、いつもとは少し違った気分を携えて訪れてみてくださいね。

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