インド料理といえばカレーを思い浮かべる人が多いと思いますが、インド料理はそれだけではありません。特に南インドではミールスと呼ばれるスープや炒め物、粉ものなどさまざまな料理を組み合わせた定食のようなプレートがレストランでも家庭でも親しまれていて、各店、各家庭の味があるとか。そんなインドのバラエティ豊かな食文化を知ることができるお店をご紹介します。
名古屋市北区に2022年にオープンした「マドライキッチン」は、南インドの食文化を日本に伝えたいとオープンしたレストラン。インド出身の店主、クシュワハ・サントスさんがインドからシェフを招き、南インド各地の料理を料理を再現しています。
お店ではミールスの楽しみ方を紹介する案内文も置かれているので、初めての人はぜひ参考に楽しんでみてください。プレートが届いたら、まずはサンバルやラッサム、カレーなどの汁物や総菜をすべて皿の外に出し、バスマティライスやパパドと汁物を混ぜやすいよう皿の上にスペースを作ります。まずはカレーやサンバルなどをひとつずつ味わいましょう。
土日限定のミールスには、豆粉でつく合ったドーナツのような揚げ物、ワダやスパイスや野菜で作るかき揚げのようなスナック、パコラなどもついてきて、こちらも南インドでは定番の料理。現地では屋台などでも売っていて、朝食やランチに食べるものなのだそう。ワダはサンバルに浸して、柔らかくしてから食べるのがサントスさんおすすめです。
ランチはミールスがおすすめですが、休日やディナータイムには、ティファン料理と呼ばれるインドのスナックを楽しんでみてはいかがでしょうか。ワダやパコラもその一種ですが、お店のおすすめはドーサ。豆と米のほかフェネグリークというスパイスを入れて自然発酵した生地をクレープのように焼き上げて作るスナックです。ギーを塗ったり、ジャガイモのマサラを包んだりと、さまざまなドーサを取り揃えています。
ほかにもスパイス香る炊き込みご飯、ビリヤニやインド風のお好み焼き、ウッタパムなどさまざまな料理を味わえる「マドライキッチン」。カレー以外はほとんどが菜食料理で、スパイスと野菜たっぷりなので体を整えたいときにもおすすめです。名古屋の街中で南インドの個性豊かな食文化をぜひ体験してみてくださいね。
