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無料で入館できるアートな公立図書館で、とっておきの読書時間を♪

  • 2023年1月10日
  • ことりっぷ


日本各地に建築や空間設計にこだわった公立図書館が増えています。著名な建築家が腕をふるった図書館は、建築アートとしてのおもしろさはもちろん、本を読む場としての「居心地のよさ」が魅力です。
例えば「岐阜市立中央図書館」は天井から下がる大きな傘の下が読書の特等席。「太田市美術館・図書館」は通路のあちこちに、本を読める席があります。そしてやさしい光と静けさが落ち着く「金沢海みらい図書館」。
とっておきの読書時間を目的に、アートな公共図書館へ旅してみませんか。
岐阜県岐阜市の複合文化施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」内にある岐阜市立中央図書館は、建築家・伊東豊雄が設計した木と曲線で包まれたぬくもりのある空間が魅力です。図書館のシンボルは、木製格子天井から吊り下げられた「グローブ」と呼ばれる半透明の傘。このグローブが天井からの自然光を室内に拡散させ、自然な風の流れを生み出して換気を行う役割を担っています。
グローブは柄やサイズがそれぞれ異なっており、その下に文学、親子、郷土などテーマ別のスペースを配置することで、目的の場所を探すサインにもなっています。グローブの中は明るく快適な空間。適度に静かで、やさしく包まれたような感覚が心地よく、集中して本を読むことができます。
群馬県・太田駅北口駅前にある白い丘のような建物、そこが「太田市美術館・図書館」です。建築家・平田晃久が設計した建物は、5個の箱にスロープ状の回廊を張りめぐらせ、内外や表裏の概念がない構造。図書館と美術館の明確なエリア分けを行わず、ゆるやかに繋がっているので、歩いていると思いがけない風景に出会う楽しさがあります。駅から街歩きの延長で館内に入り、ウインドウショッピングするような感覚で本やアートに触れることができます。
館内には読書や勉強ができるコーナーやカフェがあり、草木が茂る屋上につながるテラスにも椅子が設置されています。お気に入りの場所を探して読書するのも楽しみのひとつです。
石川県金沢市に同市4番目の図書館として開館した「金沢海みらい図書館」。白いキューブ型の箱を約6000個の丸い窓で埋め尽くした印象的な建物は、建築物としても国内外から注目されています。設計を手がけたのは建築家ユニット・シーラカンスK&H。水玉模様に見える壁面の壁は、読書に最適な光を館内に取り入れるため、実験を重ねて生まれたデザインなのだそう。
館内は2階・3階のフロアが高さ約12mある吹き抜けのワンルームになっています。壁一面に並ぶ窓からの光に満たされて、まるで森の中にいるような静けさと落ち着きに包まれて、本を読むことができます。青空や夕焼けなど、窓から見える景色も格別です。

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