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【京都・東山の紅葉さんぽ】絶景と庭園をめぐって東福寺から泉涌寺へ♪

  • 2022年11月6日
  • ことりっぷ


秋が深まる京都。大勢の人で賑わう東福寺は京都きっての紅葉の名所です。ダイナミックな風景が楽しめるとあって人気のスポットですが、塔頭の光明院、勝林寺、そして近くの泉涌寺でも魅力あふれる秋景色が迎えてくれます。4寺院は歩いてめぐれる距離。この秋は東福寺からの紅葉さんぽを楽しんでみませんか。
東山紅葉さんぽは、東福寺塔頭の光明院からスタート。京阪鳥羽街道駅から東へ歩くこと約6分で到着します。
「波心の庭」と呼ばれる方丈前の枯山水庭園は、寺名の光明がテーマ。斬新な作風で知られる昭和の名作庭家・重森三玲が手掛けました。白砂の大海に優美なカーブを描く苔が広がり、点在する石は仏様から放たれた光が広がっている様子を、庭を取り囲むサツキやツツジは雲を象徴しているそう。
光明院の特徴のひとつは、本堂、書院、観庭楼という3つの建築が庭を取り囲み、さまざまなアングルから鑑賞できるという点。とくに丸窓からの眺めは格別です。朱が差した秋だからこその風情ある表情が楽しめます。
光明院を出て右に進むと、間もなく東福寺の六波羅門が見えてきます。広い境内は、まず通天橋からめぐりましょう。
室町時代に、画僧の明兆(みんちょう)が絵の褒美として「修行の妨げになる桜の木」をバッサリ切り倒すことを望んだ結果、カエデが植えられたというエピソードが伝わる東福寺。通天橋から境内を眺めると、湧き立つ紅葉は息をのむ美しさ。
通天橋の下に広がるのは、約2000本もの紅葉が茂る洗玉澗(せんぎょくかん)。石段を降りてこの谷を散策することもできます。降り積もったばかりの美しい散り紅葉が見られる早朝は感動ものですよ。
東福寺を去る前に渡るもう1本の橋が臥雲橋(がうんきょう)。真紅の雲に浮かぶ通天橋が映えるスポットです。ここもシーズン中は撮影ができないので、目と心にしっかり焼き付けておきましょう。
臥雲橋から北に約5分歩くと、東福寺塔頭の勝林寺に着きます。
東福寺の群生する紅葉とは対照的に、こちらは1本の紅葉を愛でるスタイル。本尊の毘沙門天の妻である吉祥天が宿るという「吉祥紅葉」です。その瑞々しい朱の色味、秋空に向かいのびやかに枝葉を伸ばす姿は、見ているだけで幸せな気分になれます。美人祈願や縁結びのご利益もあるそうですよ。
また花手水も勝林寺の魅力のひとつ。この季節は菊など秋の花がボリューミーに浮かびます。カラフルで立体的な手水にはファンも多くリピーターが続出。ほぼ毎日できる座禅や写経などの体験と組み合わせて訪れるのもよさそうです。
勝林寺からは住宅地の間を縫うように東へ徒歩約10分。泉涌寺の大門が迎えてくれます。
皇室の菩提寺であり、今なお皇族の方がお参りに来られるという格式高い寺院です。その際に休憩所として使われるのが御座所。その庭園は秋になると、紅、朱、黄と錦に染まり雅な空気に包まれます。
また、早もみじの名所でもある御座所庭園。例年11月10日過ぎから色付き始めるので、初秋の京都を旅するなら、ぜひ立ち寄ってください。さらに、散り紅葉の美しさにも注目。色とりどりの葉がそのまま苔庭に舞い落ち、大地を錦に染めます。
この秋に東福寺を訪れるなら、その周辺の紅葉スポットにもぜひ足を運んでみてください。新たな京都の秋が発見できるかもしれません。

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