スイーツ激戦区として有名な自由が丘エリアの中心に店を構える「モンブラン」。日本で初めてモンブランを作ったといわれるモンブラン発祥店で、洗練された店内にはモンブランはもちろん、生菓子や焼き菓子など、数多くのスイーツがそろっています。老若男女多くの人に愛されているお店のスイーツを味わいに、訪れてみませんか。
東急東横線、大井町線・自由が丘駅よりすぐ。スイーツの聖地ともいわれる自由が丘エリアの駅前。飲食店や雑貨店、スーパーなどが立ち並ぶ女神通り沿いに「モンブラン」はあります。1933（昭和8）年に現在の学芸大学駅エリアにオープンしたこちらは、戦後にこの地へと移転し、創業当時から受け継がれてきた方法で丁寧に作られた生菓子や焼き菓子などを、常時20種類以上提供しています。
「モンブラン」という店名は、登山好きだったという初代店主がヨーロッパ最高峰の山・モンブランの美しさに惹かれ、「ぜひお店の名前にしたい」と強く思ったことから名付けられたそう。山麓のシャモニー市の市長や「ホテルモンブラン」にも直接店名使用の許可を取り、商標登録を行ったそうです。
洗練された雰囲気の店内には、モンブランはもちろん、旬の果物を使った生菓子や焼き菓子など、職人技が光るスイーツがズラリと並んでいます。
テイクアウトして自宅で味わうのもおすすめですが、店内奥にあるカフェスペースでスイーツをいただくのもおすすめです。席数が100席ほどある広々とした空間なので、ゆったりと味わうことができますよ。
店内には、昭和の美人画家として有名な洋画家・東郷青児氏によって描かれた絵が数多く飾られています。初代店主が東郷氏と家族ぐるみの付き合いがあったことから、これらの絵は全て原画となっており、近くで眺めれば繊細な筆のタッチを見ることができますよ。
さまざまな商品がラインナップされているお店の一番人気は、もちろん「モンブラン」。シャモニー市にある山・モンブランを表現した、創業時から圧倒的な人気を誇る一品です。愛媛県産の中山栗を使用したマロンクリームで山肌を、トップにのったメレンゲで山に降り積もる万年雪をイメージしています。
土台のカステラの中には栗の甘露煮が丸ごと1粒とカスタードクリームが入っており、カステラの上には北海道産のバタークリーム、4種類の牛乳をブレンドした生クリーム、愛媛県産の中山栗を使用したマロンクリームがのっており、トップにはメレンゲが。
4種類のクリームやふわふわのカステラ、それぞれの味わいが調和した、栗のやさしい甘さを感じることができる一品です。
ちょこんとのった栗がかわいらしいこちらは、イタリア産の渋川栗を使用した「衣栗ぜいたくロール」です。ほのかに苦みのある渋川栗のマロンクリームと、栗の甘さを引き立てる甘さ控えめの生クリームを合わせたロールケーキで、中にはトップにものる渋皮煮が丸ごと1粒入っています。栗のほくほく感や上品な甘さを贅沢に感じられる味わいです。
生菓子のほかに、焼き菓子も種類豊富にそろっています。クッキーやフィナンシェ、マドレーヌなど10種類以上の焼き菓子を提供しており、これらもイートインすることができます。
左はフランス産の栗と北海道産のバターを使用した「フランス産栗の贅沢マドレーヌ」。栗のペーストとバター、卵をたっぷりと使用した生地はふんわり、しっとりとしており、生地に練り込まれた香り豊かな栗も食感のアクセントになっています。
右は焦がしバターがふわりと香る「フランス産栗の贅沢フィナンシェ」です。フランス産の栗と北海道産の焦がしバターを使用した香り豊かな一品で、中にはローストしたアーモンドプードルと、細かく刻んだマロングラッセがたっぷりと入っています。
まるで宝石箱のようなこちらは、初代と2代目店主、スイスの菓子職人が共同で考案した「ティーコンフェクト」です。風味豊かなフレッシュバターをたっぷりと使用したクッキーを2枚重ねたしっとり食感のこちらは、発売から60年間変わらない製法で作り続けられている、お店の隠れた定番商品です。
生菓子や焼き菓子など、繊細で上品な味わいのスイーツが楽しめる「モンブラン」で、栗を使ったほっこりスイーツを味わいながら、くつろぎのひとときを過ごしませんか。
※現店舗での営業は2022年12月31日まで。2023年2月10日から仮店舗にて営業再開予定。詳しくはHPを要確認。
