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味も雰囲気も記憶に残るジェラート♪ 金沢のせせらぎ通りにある「gelateria RITORTA」

  • 2022年5月27日
  • ことりっぷ


金沢市街地の香林坊にあるメインストリートの百万石通りから1本西側。落ち着いた雰囲気が流れる裏通りのせせらぎ通り沿いに「gelateria RITORTA(ジェラテリア・リトルタ)」はあります。
女性店主が24歳でイタリアへ留学をし、帰国後一念発起して開店したジェラート専門店は、当時の思い出と、気軽に立ち寄れる“人が集うジェラテリア”への思いが伝わる空間。何より「ジェラートを口にした誰もが、笑顔になってもう一度食べたいと思えるように」と、丁寧につくられたおいしいジェラートがあります。
こちらのお店は、油断をしていると通り過ぎてしまいそうになるほど街に馴染んでいるので、「GELATO」と書かれたポスターを目印に。窓際には花が飾られ、店内の様子が見やすいガラスをはめた木の扉が開くと、ふた付きのジェラートショーケースに、イートインスペース6席ほどを設けた店内があります。
イタリアによくある大理石とステンレスのショーケースは、蓋を開けないと中身が見えないとはいえ、ジェラートの酸化による劣化を防ぐために、店主の今川絵里子さんがこだわりたかったポイントのひとつだそうです。
今川さんは、24歳でイタリアへ留学。帰国後にイタリアに関わる仕事を探しましたが、希望するような仕事は見つからず、思い通りにならない日々を過ごしていた時、ふと脳裏をよぎったのが「ジェラートを食べたいなぁ」という思いでした。
今川さんがイタリアで感じた、人々が交流する場の雰囲気、帰りにふらっと立ち寄れる身近な存在だったジェラテリア。あの空気感を再現できたならと考え一念発起、ジェラート専門店のオープンに向けて資金を貯め始めます。
そして、自己資金が貯まった30歳という節目で、今川さんは師匠と出会います。東京・阿佐ヶ谷にある「Gelateria SINCERITA」のブログを見て、異業種から挑戦したオーナーに自分の思いを聞いてもらい、店舗で働きながらジェラート製造について学び2年半ほど修業。
留学をしてから約10年。出身地である金沢で、ようやく開業したお店からは、おいしいジェラートへのこだわりが垣間みえますよ。
メニューは定番と季節ごとに入れ替わる限定を合わせ9~12種。石川県内灘町のホリ乳業の、牛乳らしい味わいがある低温殺菌牛乳を使った「ミルク」など定番が5種あります。
その中でも、今川さんのイタリアの友人がお気に入りだったフレーバーが「アマレーナ」。ミルクジェラートに、イタリアのアマレーナという名のチェリーシロップを混ぜたジェラートです。
また、チョコレートとヘーゼルナッツで作るジャンドゥーヤ味のジェラート「バーチ」。こちらは、イタリアのおみやげでも人気のBaciチョコレートをイメージしています。
季節のフレーバーもあります。石川県内はもちろん全国から厳選したフルーツやサツマイモといった根菜などを使って仕上げる限定のスペシャリテは、常時4種から7種用意されています。ミルク系のジェラートには、石川県能登町の横井商店による、お米と大麦だけで伝統の製法により作られる「じろ飴」を使用。「加賀棒茶」や「抹茶」など石川や金沢を意識した和風なフレーバーも登場します。
価格は、1フレーバー480円、2フレーバー520円、3フレーバー580円。持ち帰りは460円です。オンラインショップもあるので、お取り寄せも可能です。
「おいしい素材とおいしいベースが出来れば、おいしいジェラートができる」という、師匠の言葉を大切に、ジェラートをつくり続ける今川さん。イタリアのジェラテリアや、東京の師匠のお店がそうであるように、ジェラートを介して何気なく人々が交流する場所となればと、開店当初の思いをカタチにしています。
一度訪れて味わうと、記憶に残り、また食べたくなるほどおいしいジェラートのお店は、長町武家屋敷跡なども近いので、休憩がてら立ち寄るのもおすすめです。

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