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名将も愛した醍醐寺のしだれ桜から、信仰の地・吉野山を淡く染める山桜まで。西日本の桜の名所6選

  • 2021年3月14日
  • ことりっぷ


春の兆しを感じ始める今日このごろ。今年も桜の季節がやってきます。今回は日本各地の名所から西日本のスポットを6つご紹介。お城と桜の競演が美しい「大阪城」や地元の人々の憩いの場所「夙川」、美しい建造物を桜が彩る「錦帯橋」、伝説の地「西都原」など、魅力的な場所ばかり。さまざまな場所が桜色に染まる風景を、ぜひ写真で楽しみましょう。
醍醐山全体を境内に持つ寺院で、世界文化遺産にも登録されている真言宗醍醐派の総本山「醍醐寺(だいごじ)」。平安時代から「花の醍醐」と呼ばれる桜の名所で、奥村土牛の現代日本画の大作『醍醐』に描かれた三宝院の「太閤しだれ桜」も有名です。
広大な境内に、シダレザクラやソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラなど、約1000本が3週間ほどにわたって次々と咲き誇ります。晩年の豊臣秀吉が贅を尽くした花見をしたことでも有名で、その故事にちなんだイベント「豊太閤花見行列」も行われます。
豊臣秀吉が築城して以来、戦争や災害による焼失や再建を繰り返してきた大阪城。20世紀に入ってから公園として整備され、1931年には市民の寄付で天守閣も復興。「大阪城公園」として市民憩いの場となっています。
春にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマヤマザクラ、サトザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラなど約3000本の桜が咲き誇るこちらの公園。大阪の桜の開花宣言に使われる「桜の標準木」も設置されています。巨大な天守閣や石垣、お濠とのコントラストも見事です。
シロヤマザクラを中心に3万本もの桜が群生する世界遺産「吉野山(よしのやま)」。山岳宗教と結びついて桜がご神木とされ、平安時代から植え続けられてきました。
桜の季節には山全体が淡いピンクに染まりますが、とくに多く集まっている場所があり、いずれも「ひと目千本」と呼ばれています。ふもとの「下千本」から「中千本」「上千本」、山の上の「奥千本」と呼び名が変わり、桜が下から順に開花してゆく様子を眺められるのも吉野山ならでは。4月上旬から下旬までのひと月ほど楽しむことができます。
住宅街の河川全体が公園として整備され、市民にも親しまれている都市公園「夙川(しゅくがわ)公園」(夙川河川敷緑地)。1949年に1000本の桜が植えられたのが始まりで、現在は、ソメイヨシノ約1200本、オオシマザクラ約110本など15種類約1660本ほどが川の両岸に並木となって咲き、もともとあった松との美しい対比を見せています。
水面には飛び石が置かれて降りられる場所があり、電車と一緒に見える場所も。さんぽしながら眺めるのはもちろん、お気に入りスポットを探すのも楽しみです。
江戸時代初期に岩国藩主・吉川氏によって築かれた「錦帯橋(きんたいきょう)」は、日本三名橋のひとつに数えられている木造五連のアーチ橋。4月上旬には橋畔一帯にソメイヨシノやヤエザクラが咲き乱れ、名橋を美しく彩ります。
隣接する「吉香公園」は、藩主の居館後や歴史的建造物が建ち並ぶ公園。錦帯橋畔と公園を合わせると桜は数千本にのぼり、橋と合わせて「日本さくら名所100選」にも選ばれています。見頃の時季には参勤交代を模した大名行列や岩国太鼓の演奏、岩国藩鉄砲隊による演武などの「錦帯橋まつり」も開催。
東京ドームの約230倍という広大な土地に300基以上が点在する日本最大級の古墳群「西都原(さいとばる)古墳群」。『古事記』や『日本書紀』における日向神話の伝承地として、宮崎県内屈指のパワースポットとしても知られますが、美しい桜も楽しめます。
御陵墓前を中心に約2000本のソメイヨシノが植えられ、周辺では同じ時季に30万本の菜の花も開花。ピンクと黄色に周辺の山々の緑、晴れた日なら青空も加わった鮮やかな春ならではのコントラストを楽しめます。古墳群のほかの場所にはヤエザクラなども。

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