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京都で見つけたすてきな洋館&近代建築6選

  • 2021年1月26日
  • ことりっぷ


長い歴史を持つまち、京都。明治から昭和にかけて建てられた美しい洋館や近代建築も多く残っています。今回は京都市内各所から、観光途中にも立ち寄りやすいスポットを6つご紹介。カフェやお店になっていて、外から眺めて楽しむだけでなく中に入ってゆったり雰囲気にひたれるところも。歴史に思いを馳せながら、特別なひとときを過ごしてみては。
「清水の舞台」として知られる清水寺に続く清水坂。産寧坂と交差する場所の近くにある大きな洋館が「夢二カフェ 五龍閣(ごりゅうかく)」です。明治に活躍した起業家・松風嘉定氏が1921年に建てた邸宅で、おもに迎賓館として使われていたそう。
現在、1階は開放的なカフェとなっていて、自家製の本格スイーツを提供しています。当時の当主と親交があった美人画家・竹久夢二氏の作品が多く飾られた空間で時間を忘れてゆっくり過ごせます。
八坂神社の奥、円山公園のそばにある「長楽館(ちょうらくかん)」は、たばこの製造や販売で富を築いた実業家・村井吉兵衛氏が、1909年に迎賓館として建てた洋館です。
ルネッサンス、ロココ、アールヌーヴォーなどヨーロッパのさまざな建築様式を取り入れ、部屋ごとに趣が異なるのも魅力。館内の「デザートカフェ 長楽館」はバカラのシャンデリアがきらめく「迎賓の間」にあり、季節のデザートや優雅なアフタヌーンティーを楽しめます。
烏丸通りと蛸薬師通りの交差点近くの「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ) 京都」。1916年に竣工し、「北國銀行」の京都支店として使われていた建物です。
東京駅などの設計で知られる辰野金吾と大阪建築界の重鎮・片岡安氏が設立した「辰野片岡設計事務所」による銀行建築で、赤いレンガが鮮やか。こちらのお店では日本や京都にこだわってセレクトしているのが特徴で、京都限定のランチや地元の人気店のケーキやパンが揃います。
熊野若王子神社から銀閣寺近くまで続く「哲学の道」の隣の通りにある「GOSPEL(ゴスペル)」。W.M.ヴォーリズの精神とノウハウを受け継ぐ「一粒社ヴォーリズ建築事務所」が1982年に手がけた個人宅の一部を使ったカフェです。店内は建物の形を生かしてアンティークの家具を配した、くつろげる空間。名機として知られるスピーカーから流れる数千枚のレコードの音楽も魅力です。スコーンや紅茶、ケーキなどもおいしいと評判です。
1000を超える学校・教会・病院・商業建築を手がけたアメリカ人・W.M.ヴォーリズ。京都や滋賀などに多く残る作品の1つが、白川疏水沿い近くの「駒井(こまい)家住宅」です。
こちらは、遺伝子学などに功績を残した駒井卓博士の自宅として1927年に誕生。当時の流行であるスパニッシュ様式をベースに和瓦や和室も取り入れ、日本の暮らしと調和しています。テラスつきの食堂や出窓のある居間、サンルームなど心地よい空間が広がります。
京都でも指折りの格式あるお寺「南禅寺」。四季折々の植物が美しいその境内に、今も使われる水道橋「水路閣」があります。こちらは、琵琶湖から引いた水を京都市内に流す「琵琶湖疏水」の一部。近代化政策の一大プロジェクトとして1888年に完成したものです。
周囲の景観にも配慮したというレンガと花崗岩のアーチ型の橋脚は重厚感があり、静かな景観とも見事に対比。橋の上にのぼれば、水が流れる様子を目にすることもできます。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介した中から、すてきな近代建築や洋館をまとめてご紹介しました。オープン状況や営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のものですので、事前に確認しておでかけしてくださいね。

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