ウクライナ戦争で犠牲になっているウクライナの5人の女性たちを描いた映画「PEOPLE」の上映会が5月17日、滋賀大学彦根キャンパス(彦根市馬場1)講堂で開催される。(彦根経済新聞)
会場の滋賀大学彦根キャンパス講堂の様子
同作の監督はワルシャワ映画学校出身のマチェイ・シレシツキ、フィリップ・ヒレスラントさん。映画の言語はウクライナ語・ロシア語・ポーランド語。英語・日本語の字幕を併記する。上映時間は117分。同作は、日本では東京で2月に2回の上映会が開催され、今回が3回目となる。
主催は同大産学公連携推進機構。同大ではこれまで、ウクライナへの支援プログラムの一環として、ウクライナの子どもたちへの学びの提供やウクライナの留学生を大学に招くなど、さまざまな交流を行ってきた。上映会を企画した同機構の客員教授・近兼敏さんは、上映会の開催について、「今年でウクライナ侵攻から3年、日本も敗戦から80年の節目に当たることから、ポーランド広報文化センターの協力を得て、上映会の開催が決まった」と話す。
会場となる同大講堂は、滋賀大学の前身である旧彦根高等商業学校の講堂として1924(大正13)年に建てられ、2001(平成13)年に国の登録有形文化財に指定されている。今回、通常は内部非公開の講堂で映画を上映する。
近兼さんは「普段、報道されるのは被害のあった場所ばかりだが、戦争の被害者が女性や子どもたちであることをこの映画で再認識してほしい。戦争をしてはいけないと思う機会になれば」と来場を呼びかける。
上映開始は13時30分。入場無料。定員120人。専用フォームで申し込みを受け付けている。来場者用の駐車場はない。