福岡県⼋⼥市を拠点とする〈うなぎの寝床〉。地域に伝わる歴史や⽂化を独⾃に研究し、現代の「地域⽂化商社」として役割を担っています。
そのうなぎの寝床が当初から力を注ぐのが“もんぺ”です。伝統産業であるもんぺを再解釈し、次世代の〈MONPE〉を提案し続けるなか、うなぎの寝床が主催する〈もんぺ博覧会〉がじつに4年ぶりに開催されるとのこと。
会期は6月21日(水)〜7月3日(月)まで。人気のもんぺが博多に大集合します!
2023年3月にオープンした、〈アクロス福岡〉内にあるうなぎの寝床の店内。Photo: Koichiro Fujimoto
今回で第10回目となるもんぺ博覧会。開催場所は、福岡市中央区の〈うなぎの寝床 アクロス福岡店〉です。
今年3月にオープンしたばかりの新店舗であるこちらのスペースに、なんと1500本以上のもんぺが集合するそう!
うなぎの寝床のオリジナルMONPEや、福岡県南部、八女地域にある老舗の久留米絣の織元から、野村織物、丸亀織物、下川織物、坂田織物の4軒が自慢のもんぺを携え参加します。
これまでの“もんぺ”のイメージを覆される、色鮮やかでポップな図柄のMONPEシリーズ。
柄や模様の表現、生地の風合いなど織元ごとに異なる久留米絣。その生地のよさを最大限に引き出した現代のもんぺは、性別や年齢問わず幅広い層に受け入れられています。
日常着や作業着、また仕事着や部屋着としていろいろなシーンで使いやすいのも◎。パターンは大きく分けて2種類、柄や色は豊富にあるので選択肢が多いのもうれしいですね。
久留米絣のもんぺは、やわらかく丈夫で吸水性がよく、蒸し暑い日本の夏にぴったりの衣服。一度履いたら病みつきになる、いつまでも身につけていたい心地よさです。
現代風MONPEやfarmers’ MONPEはもちろん、各織元がおすすめする新作やこの期間限定販売となるもんぺが登場予定。
昔ながらの織り機を使用しているため、やわらかく丈夫な綿織物が生まれます。
さらに、会期中は素敵な景品がもらえるスタンプラリー、織元のオープンファクトリーも開催予定とのこと。
またオンラインショップでお買い物をすると特典もあるそう。会場へはちょっと足が伸ばせない方も、ウェブから気軽に覗いてみてくださいね。
イベント詳細はこちらからアクセスを。
うなぎの寝床オンラインショップでMONPEを購入するともらえる、期間限定ステッカー。
久留米絣の織元を4軒巡る1DAYツアーでディープな体験を!ツアーで巡る織元のひとつである、1898年創業の野村織物。古典的な図案などを織る技術力の高い正統派。Photo: Koichiro Fujimoto
今回、もんぺ博覧会の会期にあわせて久留米絣の織元4軒とうなぎの寝床を巡る、特別ツアーが開催されます。
筑後地方で200年以上にわたって織られる久留米絣。その特徴は、糸の先染めによる独特のかすれた模様やその風合いにあります。
久留米絣は織る前の工程も多く、図案から糸の精練、藍染めや織り、整反まで約30もの作業工程を経て職人の手によって生み出されています。完成までには2か月ほどもかかるのだそう。
ツアーの見どころは、久留米絣を知り尽くした、“絣愛”あふれるスタッフのガイド!「絣」をテーマにしたcafeでのランチもいただけるとあって、きっと特別な1日になることでしょう。
もんぺ博覧会特別企画「久留米絣の織元をめぐる巡るバスツアー」日時:2023年7月1日(土) 9:00〜18:00 料金:12000円(税込) 人数:20名(先着順) 定員に達し次第、受付終了となります。集合・解散:JR久留米駅/西鉄久留米駅 訪問先:野村織物、下川織物、坂田織物/sakata cafe、丸亀絣織物、うなぎの寝床販売元:株式会社UNAラボラトリーズ
詳しくは特設ページをご覧ください。
梅雨が明けると夏真っ盛り。新しいMONPEに出合えるもんぺ博覧会や、よりディープに久留米絣を探究できるスペシャルなツアーに参加してみてはいかがでしょうか?
information
うなぎの寝床
WEB:うなぎの寝床
うなぎの寝床 アクロス福岡店
営業時間:10:00〜19:00
住所:福岡県福岡市中央区天神1丁目1-1 1F 匠ギャラリー内
定休⽇:火曜
information
UNAラボラトリーズ(ツアー)
WEB:UNAラボラトリーズ
TEL:092-982-7956
営業時間:平日 10:00〜17:00(土・日・祝日は休み)
writer profile
Mayo Hayashi
林 真世
はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。