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40歳独身・年収300万円・資産3600万円会社員女性、不名誉でも「子供部屋おばさん」こそ最強の資産形成ツールと感じるワケ

  • 2024年3月29日
  • All About

All Aboutが募集している「資産3000万円達成エピソード」から、実際に3000万円にたどり着いた人たちがどのような道のりをたどってきたのかを見ていきます。今回は滋賀県在住40歳女性が3000万円に到達するまでのエピソードです。
資産形成をする上で「3000万円」を目標にしている方は多いのではないでしょうか。投資熱の高まりもあってか、この金額を目指す趣旨のコンテンツも増えているように感じます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「資産3000万円達成エピソード」から、さまざまな3000万円の到達ケースをのぞき見していきます。

教科書通りではないリアルなエピソードの数々。皆さんの資産形成のモチベーションになれば幸いです。

■資産3000万円達成・回答者プロフィール
年齢性別:40歳女性
同居家族構成:本人、父(70歳)、母(66歳)
居住地:滋賀県
職業:会社員
年収:300万円
本人金融資産:現預金400万円、リスク資産3200万円
資産3000万円に到達した年齢や時期:38歳(2021年)

▼リスク資産内訳(※詳細が不明なものも原文ママ記載)
・個人年金:1300万円
・死亡保険:1200万円
・投資信託(iDeCo+つみたてNISA):300万円
・劣後債:400万円

■「結婚しない人生を希望。湧いてきた資産形成への意欲」
38歳で資産3000万円を達成したという今回の投稿者女性。

お金を本格的に貯めるきっかけは26歳の頃。「勤めていた会社が倒産して今の会社に転職しました。倒産した会社では年収500万円くらいだったのですが、転職により半分近くに減ったことで今までのお金の使い方ではまずいと思った」ことから話が始まります。

また「その頃には多分一生結婚しないだろうな、できればしたくないな、という思いが強くなったこともあり、老後資金への興味も出てきました」と結婚をライフプランから外したことも大きかった様子です。

■「収入減を補って余りあるノーストレス環境で28歳には1000万円越え」
投稿者は具体的にどのように資産形成をしていったのでしょうか。

まず資産500万円は25歳頃にクリアしたとのこと。「お年玉などを親が貯めておいてくれたおかげで、社会人になった22歳時点で200万〜300万円くらいは(貯金が)ありました。社会人になってすぐは仕事のストレスを外食や買い物で晴らそうとする傾向にあり、月5万円程度の貯金しか出来ていませんでしたがボーナスはすべて貯金に」回していたそうです。

その後、「26歳で勤務先が倒産し、実家に帰って転職しました」と生活に大きな変化が。

「給与は大幅に減りましたが、家賃などの固定費が毎月10万円程浮きました。これまで自由に使っていい金額(遊興費の他被服費、雑費等も含む)を大体8万円くらいにしていたのですが、3万円にまで下げました」とまずは支出を見直し。

転職自体もポジティブに作用したそうで、「転職先の人間関係は良好でストレスは少なく、また家族と暮らしていると他愛もないことで会話でき、有料のサブスクや飲み会などがなくても退屈を感じることなく十分楽しく生活出来ました」とのこと。

その結果、「1年に200万円程貯められるようになり、28歳頃に1000万円台になりました。弟が生命保険会社に就職したこともあり、定期預金が満期になったタイミングで貯蓄型の生命保険や個人年金に加入しました」と、実家暮らしが資産形成に良い影響を与えてくれたとコメントされています。

■「資産は4〜5年で1000万円増加。徐々に投資に」
資産2000万円までも「1000万円までと同じ生活で年200万円程度貯金し4〜5年で」達成できたそう。

その後「貯金のペースはやや上がって年220万円くらいになり、4年程で3000万円を達成しました」と難なく大台に到達した投稿者。

「給与が増えたというよりは、以前にも増してお金を使わない生活になったことが理由です。FPさんの講演を聞いたことで2019年からつみたてNISAとiDeCoを始めました。以降、FPさんと定期的に面談するようになり、米ドル建てなどの投資性の高い保険商品も契約するようになりました」と、だんだんと貯蓄から投資のスタイルに。

ただ「リスク資産の割合が高くなり過ぎたので、一部保険商品を解約」したそう。代わりに「解約返戻金で劣後債(利回りが高い代わりにリスクが高めの債券)を購入してみました。新NISAは毎月10万円をつみたて枠で投資しています。今後はNISA・iDeCoは満額投資を継続し、保険商品は時期を見て解約し、債券か預金に移動を考えています」と教えてくれました。

■「大きな顔をしていれば不名誉な称号も関係ない」
資産を増やす上でもっとも効果的だったことはなにか、との問いには「実家に住むようになったこと」ときっぱり。

「収入を増やすには転職、副業などどれも多少の苦労を伴います。支出も無限には減らせませんし、あまりに節約に傾き過ぎても生活に彩りがなくなります。その点、実家に住むことについては『子供部屋おじさん・おばさん』という不名誉な称号は賜りますが、エリアによっては10万円以上の住居費をカットできます。光熱費や食費も一人暮らしに比べれば割安になります。家族仲が悪くない、通勤にも問題がないという方にはおすすめです」と実感のこもったコメント。

さらに「積極的に家事や地域活動を担うなどして『むしろ私がこの家を回しているが何か文句でも?』くらいの大きい顔をしていれば、自身の精神衛生は保たれます」とアドバイスも。

なお、ご本人の中では資産「3000万円の時が一区切り感がありました」とのこと。「でも次は5000万円と欲が出てきてしまいました」とまだまだモチベーションが高い様子。

3000万円という資産について、「遊んで使える3000万円が手に入ったわけではなく、あくまで将来のためにとっておく3000万円なのでお金持ちになったような感覚はいっさいありませんし、安心感もありません。以前より少し不安が減った程度です」と感想を述べる投稿者。

最後に現在資産形成中の方に向けて、「まずは現在の資産を“見える化”することをおすすめします。預金、保険、投資などの金額を一覧にして、保険、定期は満期や元本をクリアする解約時期も一緒に書いておきます。併せて、リタイア後の必要生活費・予想年金支給額なども入れて、毎月○円で生活すると○年で資産が尽きる、などシミュレーションします。そうすると、必要になる資産額が見えてくるので闇雲に3000万円を目標にするよりも具体的なゴールになり資産形成も捗ると思います。

仮に3000万円が難しそうでも生活費を下げられたら大丈夫、と判断することも出来るので、リタイア後の支出を見直す方向に舵を切り直すことも可能です」と具体的にアドバイスを送っていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
※特定銘柄について、投資の勧誘を目的としたものではございません。資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願いします

あるじゃん 編集部

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