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「玄米」 Q&A解説

読み:
げんまい
英名:
Brown Rice
  • Q: 玄米のおいしい食べ方は?
    玄米食がブームだが、どうするとよりおいしく食べられるのだろうか。

    A: 玄米は、収穫したイネから籾殻(もみがら)だけを取り除き、精白していない米のことだ。胚乳や胚芽を含む「ぬか層」が残っており、白米の主成分であるデンプン質だけでなく、ビタミンB1、ビタミンE、脂肪、タンパク質、リン、カリウム、鉄分などさまざまな栄養素や食物繊維を多く含んでいる。このため、玄米を健康面から注目し、食事に取り入れる玄米食が流行している。玄米の食べ方としては、白米と同じように炊く方法と、白米に混ぜて炊く方法、玄米がゆや炊き込みごはんにする方法などがある。普通の炊飯器で玄米を炊く場合は、一晩は水に漬けてやわらかくする必要がある。最近、玄米食ブームを受けて玄米を炊くための圧力鍋や、玄米炊飯機能のある炊飯器が販売されている。普通炊飯器で炊ける玄米もある。このほか、玄米を材料とするパンやみそ、スープ、クッキーなどたくさんの製品があり、玄米を水に漬けて発芽させた「発芽玄米」への関心も高まっている。また、玄米をそのままではなく精白の度合いを「三分つき」(ぬか層を三割取り除いた米、以下同様)、「五分つき」、「七分つき」などに加減することで、食べやすくする工夫もある。

  • Q: 玄米の安全性は?
    玄米には残留農薬などの有害物質が含まれていると聞いたが、食べても体に害はないのだろうか?

    A: 精白していない米が玄米で、収穫した米は、通常は玄米として出荷される。イネの籾(もみ)を乾燥、脱穀などして籾殻(もみがら)を取り除く精白の作業を行っておらず、さまざまな栄養素を含む半面、残留農薬が白米よりも多いという指摘がある。玄米の残留農薬基準は、他の食品と同じく食品衛生法で定められており、その基準を超えるような農薬が残留している農産物は販売禁止などの措置が取られることになっている。一方、天然のカドミウムが水田などの土壌に蓄積され、米などの栽培中に吸収、蓄積されることがあるが、食品衛生法に基づく規格基準で、「玄米はカドミウムを1.0ppm(玄米1kg中に1.0mgのカドミウム量)以上含んではならない」と定められており、それ以上含むと販売などが禁止される。このように、玄米に有害物質が含まれる可能性は否定できないが、国の規格基準を超えていない限り、食べても直接の害はないだろう。また、愛知県衛生研究所は、玄米に残る農薬は、精米や米とぎ、炊飯などの工夫でほとんど除去できるという研究結果を公表している。

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